変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
変形性股関節症。
この病気になってしまうと、股関節の痛みに悩むだけではありません。
気持ちもふさぎ込んでしまいます。
このブログでは、そのような状況をいかに乗り切るかという知恵を、元患者の視点からお伝えしてきました。
今日は、そんな視点と少し異なる内容です。
テーマは、「私が変形性股関節症になってよかったと感じたこと」
変形性股関節症に悩むアナタが、少しでも希望を持てることを願って書いています。
「あせってもしょうがない、落ち着いてゆっくりやろう」
これは、私が変形性股関節症の闘病中に、ずっと自分に言い聞かせていた言葉です。
変形性股関節症になると、何か動作をする度に股関節の痛みが出ます。
そのため、体が痛みを恐れるあまり、動作が遅くなってしまいます。
そんなとき、私はこの言葉を自分に言い聞かせていました。
そうすることで、自分の感情、特に、ネガティブな感情をかなりコントロールすることができたのです。
これこそが、私が変形性股関節症になってよかったと感じたことでした。
自分の感情をコントロールできると
生きていく上で直面する様々な困難に対して冷静に対処できるようになります。
私の場合
それが最も生きたのは、術後に立ち上げた事業の中でした。
もう数年前のことですが、私は変形性股関節症の闘病経験を生かして、
「変形性股関節症と正しく向き合う会」
を立ち上げようとしました。
アナタも経験があるかもしれませんが、何ごとも1人でゼロから立ち上げようとすると、相当なエネルギーが必要になります。
事業に関心を持ってくれた方もいらっしゃったのですが、なかなかうまくいかない。
「こんなに努力しているのに、なんで先に進まないのか?」
次々に起こる問題に対して、ネガティブな感情がでてきます。
周りの人にもきつい態度を取ってしまうようになります。
そんなときに本当に役に立ったのが
「あせってもしょうがない、落ち着いてゆっくりやろう」
という言葉。
変形性股関節症の闘病生活で身につけた感情のコントロールで、自分の感情的な反応を少し遅らせることができたのです。
サーフィンのようにその感情の波をやり過ごした上で、冷静に次の行動を考えることができたのです。
それから5年
「変形性股関節症と正しく向き合う会」を何とか立上げることができました。
このブログにもたくさんの方々が訪れて下さるようになりました。
もし私が変形性股関節症になっていなかったら、このように自分の感情をコントロールすることはできていなかったでしょう。
この記事が、今変形性股関節症に悩むアナタにとって、少しでも希望になることを心から願っています。