変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
先日、変形性股関節症の患者さんが「今後の仕事」について考えるときに「起業」という選択肢もありますよ、という記事を書きました。
実はこの話、かなりじっくりと読まれる方が多い記事なんです。
お話会やブログ相談でも仕事に関する質問をいただくことが増えているので、やはり変形性股関節症の患者さんにとって仕事の悩みは深いのだと思います。
そこで今日も「起業」に関するお話をしようと思います。
テーマは「起業する前に、起業のメリット/デメリットを把握しておきましょう」という内容。
もしあなたが「今後仕事をどうしよう」と悩んでいるのなら、先ほどの記事と併せて、ぜひ参考にして下さい。
起業のメリット
1.仕事の内容や仕事量を調節できる
変形性股関節症になってしまったら、これまでのような働き方が物理的に難しくなります。
特に看護師さんや介護関係の方など、重いものを運ぶような動作がある仕事であればなおさら。
また、そのせいで「会社の人に迷惑をかけてしまう」と焦る気持ちを抱えがちになります。
起業することで、
・ 自分にできる範囲の内容を仕事にできる
・ 自分にできる範囲の仕事量にできる
ため、上記のような問題に対処できるようになります。
2.収入が上がる可能性がある
起業がある程度軌道に乗った場合、会社勤めの頃よりも収入が上がる可能性があります。
一方で、デメリットに挙げたように収入の不安定さもありますので、両者を合わせて考える必要があります。
なお、収入が上がりやすい起業の方法として、
・ 誰のどんな悩みを解消することを仕事にするか
といった仕事の基本中の基本を考えることがおススメです。
この辺の内容についても、今後ブログで情報をお伝えしていきますね。
3.自分の成長を実感できる
起業は、いわば自分自身のこれからの人生を設計することそのものです。
そこでは、変形性股関節症に向き合いながら、年齢に関係なく、自分の夢を形にすることができます。
もちろん、必ずうまくいくとは限りませんが、日々自分が成長していることを実感できる非常によい機会となります。
起業のデメリット
1.収入が不安定になる
こちらは、メリットでもお伝えした通りですね。
ただ、このデメリットは、
・ 当初は週末起業で開始する
・ ビジネスが軌道に乗った段階で、会社を辞める
という進め方である程度カバーすることができます。
また、会社員時代に色々な方々と交流を持って友人関係を作っておくとそこから仕事につながることもあります。
2.起業に関する作業で時間を取られる
特に起業当初は、一人で全ての業務をこなす必要に迫られる場合が多いです。
結果として、自分の時間や家族との時間が少なくなってしまう場合があります。
このデメリットについては、自分の趣味や好きなことを仕事にするとよいかもしれません。
そうすれば仕事そのものに関する時間は楽しいものとなると思います。
また、家族との時間は前もってスケジュールに組み込んでしまうとよいと思います。
ちなみに私の場合、逆に家族に手伝ってもらうことでお互いに共有できる時間が増えました。
3.社会的な信用が不安定になる場合がある
特に会社員の方が起業する場合。
○○会社の○○役職という肩書がなくなるため、例えばクレジットカードが持ちにくくなるなど、社会的な信用が不安定になる場合があります。
これに対しては、信頼していただけるような仕事で徐々に結果を出し、証明していくとよいと思います。
いかがでしたでか。
もしあなたが変形性股関節症で仕事に迷っているのであれば、まず上記の起業のメリット・デメリットを把握してください。
その上で、自身の起業について考える時間を作っていただければと思います。
今後も「変形性股関節症と仕事」について、私の経験を踏まえながら、発信していきたいと考えております。
皆様の参考になれば幸いです。