
変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
変形性股関節症になると、日常生活が本当に大変になります。
歩くことや、今まで難なくこなせていた家事…。
そんな”当たり前”のことが心底ツラくなってきます。
私も本当に苦労しました
身体的にももちろん、家族に負担をかけているという想いから来るストレスも相当でした。
そんな中、大きな助けになったのが様々な便利グッズです。
今回は、私が実際に試した結果”本当に役立つ”と感じた5つの便利グッズを紹介します。
ぜひ参考にして下さい。
家事をラクにするための便利グッズ2つ
折りたたみ椅子
変形性股関節症の末期、私は1日中ひどい股関節の痛みに悩まされていました。仕事で外出先から帰った後などは、家事の際に数分間立っていても股関節が痛くなるほどでした。
とはいえ、そんな中でも家事をこなしていく必要があります。
食事の支度、食器洗い、洗濯物干しはもちろん、髪を乾かしたり、外出前の化粧など…。
本当にたくさんやることがありました。
そこで役立ったのが折り畳み椅子です
私の場合、下の写真の椅子を使っていました。
お値段は1000円以下ですが、ちょっとオシャレな雑貨店で購入したお気に入りのもの。
軽いため片手で簡単に持ち運ぶことができる点も助かっていました。
折りたたみ椅子は、股関節の痛みがひどくて立つのがつらい患者さんにおススメです。
マジックハンド
マジックハンドは、日常生活動作を補助するために役立つグッズです。
特に、物を拾う/取り出すといった動作は本当に楽になります。
上記は私が使っているマジックハンドですが、100円ショップのものでも十分だと思います。
ちなみに私の場合は
特に術前や股関節の痛みが強いときに、マジックハンドを活用していました。
床のゴミを拾う、雑巾で床拭きする。
入院時の車椅子生活の中で床から物を拾う、ベッドサイドにある収納棚から物を取り出すなど。
マジックハンドは絶対に欠かせませんでした。
ツラい歩行をラクにする3つの便利アイテム
靴
まずは歩行に欠かせないグッズ、靴です。
私は靴の専門家ではないので、どのような靴がよいのかといった判断は専門家に聞いていただければと思います。ここでは、私が実際に試してよかった靴についてお伝えします。
入院中のリハビリ時
入院中のリハビリの際、私は皮革製のウォーキングシューズを利用していました。
非常に丈夫なシューズで、8年間もの間使用していました。
靴にひもとファスナーの両方がついており、靴を履くときはひもを使い、靴を脱ぐときはファスナーを使うという使い分けができました。
この点は本当に便利でした。
もしリハビリ用の靴に迷うようであれば、ひもとファスナーがついた着脱しやすい靴を候補にするとよいと思います。
最近は靴を用途によって使い分けています
室内リハビリ用にはスポーツシューズを、という感じです。
外出用には皮革製のウォーキングシューズを、という感じです。
両方ともひもとファスナーがついているのですが、用途によって靴をうまく使い分けと、歩行が非常にラクになることを実感しました。
股関節ガードル
私の場合「動く姿かろやか(R)ガードル」という商品を使っていました。

これは通年用のガードルで、股関節をやさしく支えて安定させてくれます。
また、生地にパワー差があるので脚が動きやすくなるだけでなく、ひざ関節もサポートします。 丈はロングでひざ下まであります。足首丈もありますので、長い丈がお好みの方にはそちらがおススメです。
私は締め付けタイプの下着はあまり好きではないのですが、このガードルには締めつけ感がありませんでした。使ってみると歩行時に股関節が安定することが体感でき、感動したことを覚えています。
杖傘
末期には、歩くと股関節がかなり痛むようになります。
それだけでなく、体も傾いてしまうため、杖は必須になってきます。
ただ、私は当時杖をついて歩くことを気恥ずかしく感じていました。
そのため、杖傘を愛用していたのです。
これは一見普通の傘に見えますが、先端が杖になっています。
そのため、人の視線を気にせず使うことができました。
また、雨の日には折りたたみの傘をさしながら杖傘を使うという二刀流にしていました。
私が”役立つ”と感じた便利グッズを5つ紹介しました
ツラい日常生活を少しでもラクにするため、ぜひ取り入れることのできる範囲で、今回紹介した便利グッズを活用してみてください。
この記事が少しでも役立つことを願ってやみません。
患者目線から見たお役立ち情報を知りたい方へ
メールアドレス入力するだけで
定期配信するブログ記事をすぐにご覧いただくことができます。
ぜひご登録下さい。
※本サイトのコンテンツは全て著作権で保護されております。
悪質な場合は法的措置を取ることもございますので、無断転載は固くお断りいたします。