変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
前回の記事でおススメの起業ネタの見つけ方をお伝えいたしました。
実際に試してみた方もいらっしゃると思いますし、そうでないかたもいらっしゃると思います。
もしあなたが「変形性股関節症のために今後の仕事について悩んでいるけどまだ試していない」というのであれば、ぜひ取り組んでみて下さいね。
何か行動してみることで、物事は前に進みますから。
そして「実際に試してみた。なんとか起業ネタを見つけることができた」という方、本当にすばらしいです。
ガンバって見つけた起業ネタは、すぐに形にしたくなっているのではないでしょうか?
でも、ちょっと待って!
起業ネタを具体化する前に、やるべきことがあります。
今日はそんなお話です。
「いい起業ネタが見つかった。さっそくサービスを作ってみよう!」
これは、起業ネタを見つけた人が陥りがちなパターンです。
なぜなら、起業ネタを見つけるのは、普段慣れていない方にとっては非常に大変な作業だから。
やっと見つけた起業ネタを、すぐに形にしたくなるのも無理はありません。
ただ、実はその前にやるべきことがあります。
それは「そのネタで起業する理由と目指す方向性を明確にすること」です。
これまでの私は自営業者として事業を行ったり、様々な経営者と関わってきました。
その中で、長く事業を継続されている方に共通するのが、
・ 事業目的や目指す方向性がはっきりしている
・ それが社内のスタッフにも浸透している
ということです。
そうでないと、自分の事業に対する気持ちが続かなくなり、何か問題が起こると止めてしまうケースが実に多いんです。
少し回り道だと感じるかもしれませんが、まだ起業する前にそのアイデアを実現する必要性や商品化してどんなことを実現したいのかを明確にしておきましょう。
「事業を行う理由と目指す方向性を明確にする」とは
少しイメージがしにくいかもしれませんね。
例として、前回の記事で紹介した「高齢者向けの困りごと支援サービス」で考えてみましょう。
このサービスは、
・ タワーマンションを対象にした
・ 介護度に満たない高齢者向けの御用聞きサービス
でした。
実はこれ、私の母を想定した起業ネタです。
私の母は、自分で掃除・洗濯するのが大好きです。
そんな母に向けて
「ちょっとした電球の交換、家具の移動、分別ゴミの仕分け、話し相手・・・。
もっと簡単に頼めるところがあればいいのに。
そういうサービスがあれば、まだまだ一人で生活できるのに。」
と考えたところから生まれました。
私の母のように、タワーマンションに一人で住んでいる高齢者に向けた御用聞きサービスはまだ本格展開されていません。
そこで考えた起業ネタが「高齢者向けの困りごと支援サービス」なんです。
つまり、この起業ネタの場合だと、
・ 事業を行う理由=「高齢者が自宅で快適に過ごせる環境を作り、寝たきりをなくす」
・ 方向性=「医療と介護のすき間を埋める高齢者自立支援サービス」
という感じになると思います。
何となくでもイメージはつかめましたでしょうか?
少し長くなりましたが
せっかく起業ネタを考えたのであれば、すぐにサービスづくりに目を向けるのではなく、ご自身で事業をやる理由と目指す方向性について考えてみてくださいね。
この記事が少しでもあなたの役に立てば幸いです。