※2018年6月7日、内容を全面的にリライトしました。
変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
変形性股関節症と診断されてしまった。
その場合、実際にはどのように治療が進んでいくのでしょうか。
実は、治療は基本的には段階別進行度に合わせて決まってくるのですが、今日は、その辺の概要をお伝えしていきたいと思います。
変形性股関節症の基礎知識として、ぜひお読みください。
変形性股関節症の治療の進め方
先ほどもお伝えしたように、基本的には段階別進行度に合わせて決まります。
それぞれの段階別進行度ごとに、治療の方向性をまとめてみます。
前期or初期
保存療法・運動療法が基本。
ただ、この段階では仕事をしているかどうかで治療方針が変わる場合があります。
例えば、初期でも活動的な人には、骨きり術や関節鏡視下手術を検討する場合もあります。
進行期
ざっくりと、以下のような治療の進み方が考えられます。
保存療法→杖の使用→薬物療法→骨きり術や関節鏡視下手術→人工股関節手術(将来的に)
進行期の場合、強い痛みが出始める頃ですので、痛みとの付き合い方が重要になります。
末期
痛みの強さや骨の変形がかなり進んでいるので、人工股関節手術を検討するケースが多いです。
保存療法→杖の使用・薬物療法→人工股関節手術(検討)
ただ、年齢によっては保存療法をできるだけ長く継続し、手術時期を遅らせることもあります。
ぜひ知っておいてください
変形性股関節症と診断されてしまったら、パニックになってしまって慌ててしまうと思います。
その時、治療がどのように進むのかを少し知っておくだけでも、心が落ち着くと思います。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。