変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
最近、めっきりと寒くなってきました。暑い日々からの急な寒さで、股関節の痛みが気になり始めた患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今日は、”温めること”で股関節の痛みを抑えるための対策を4つお伝えします。
変形性股関節症を克服した元患者である私自身が実際に試して効果のあったものになりますので、股関節痛を少しでも軽くしたい患者さんはぜひご覧下さい。
股関節の痛みを抑えるための”温め方”4つ
1.蒸しタオルを当てる
まずは、股関節の痛みに即効性のある温め方を紹介します。
1つめは、蒸しタオルです。
よく、美容室でのシャンプー後に蒸しタオルを首の下に置いてくれることがあると思いますが、あのような感じで痛む部分を温めます。具体的には、痛みのある股関節などの部位に対して、蒸しタオルを3~5回程度繰り返し置きます。
私の闘病時代には、家の中でよく蒸しタオルを当てていました。
特に冬の時期は大活躍で、本当にお世話になりました。
2.使い捨てカイロを使う
2つめは、使い捨てカイロです。
これも股関節の痛みに即効性のある温め方になります。
やり方としては、使い捨てカイロをお尻の真ん中に貼るだけ。非常に簡単ですが、カイロを直接肌に貼るのではなくスパッツなどの上から貼る点に注意してください。
使い捨てカイロは、寝返りできないほどの痛みを感じていた末期には日々活用していました。
小さなカイロを使うこともありましたが、股関節の痛みがかなり和らいだことを覚えています。
3.アロマ浴を行う
3つめは、アロマ浴です。
これは、万能精油と言われる”ラベンダー精油”を入れたお風呂に浸かることを指します。
ちなみに、このラベンダー精油には本当にたくさんの効果があります。
例えば、リラックス効果や安眠効果、痛みをやわらげる効果、免疫力アップの効果、殺菌効果、血行を良くする効果、皮膚トラブル改善効果(日焼け、やけど、ニキビ、虫刺され、水虫など)など、股関節の痛みと相性のよいものが多いです。
具体的なアロマ浴のやりかたですが
次のようなイメージになります。
1.シャワーで体を温める
2.ラベンダー精油を入れたお風呂にゆっくりと浸かる
3.浸かりながら、足首、ふくらはぎ、太ももなどを念入りにマッサージする
なお、アロマ浴を行う際には
・ラベンダー精油は専門店で購入すること
・効果を高めるためには、湯船に5分ぐらい浸かること
・汗が出てきたくらいで浴槽から上がること
といった点に注意することでより効果が高まります。
特に専門店の精油を使うことは大きなポイントです。
専門店の精油は混ざり物が少なく純度が高いため、体の温まり方が本当に違います。
4.食べ物で身体を内側から温める
4つめは、少し別の視点からの温め方になります。
股関節によい食材を使った料理を取ることで、身体の中から温めるのも効果的です。
私が効果を実感したものを3つ紹介します。
鍋もの
水炊きやサムゲタン、豆乳鍋など。
お鍋の材料としては、
・股関節の軟骨をサポートする成分であるグルコサミンを含む食材(えび・かに)
・股関節の炎症を軽くする効果を持つショウガ
・鶏の手羽先、長芋、山芋
などがおススメです。
汁もの
なめこのお味噌汁やふかひれスープなど。
なめこやフカヒレには、グルコサミン同様に股関節の軟骨をサポートする効果があるコンドロイチンが含まれており、変形性股関節症には効果が期待できます。他にも、ショウガを使ったスープや生姜湯などで温まるのもおススメです。
カレー
カレーに使われるターメリックには、股関節の炎症を軽くする効果があります。
温かいカレーは、身体を温めてくれるだけでなく、股関節の痛みも抑えてくれるのです。
今回は
”温めること”で股関節の痛みを抑えるための対策を4つご紹介いたしました。
できるところからでよいので、実際の日常生活に取り入れてみてください。
きっと、寒さから来る股関節の痛みがこれまでより軽くなるはずです。
やり方に悩むようであれば、個別相談付きのメディカル・アロマケア体験会も開催しております。メディカル・アロマケアで身体をほぐしながら、股関節の上手な温め方を始め、変形性股関節症に関する個別相談も行うことができます。よければご活用ください。
この記事が少しでも股関節痛で悩む方の役に立つことを願っています。
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