変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
私が今一番興味を持っていること。
それが、PRP療法と呼ばれる軟骨再生の治療法です。
先日、この軟骨再生治療法についての新聞記事を読み、ぜひブログで紹介しようと思いました。
変形性股関節症患者の患者にとっても、救いの手になる可能性があるこの治療法。
ぜひご覧下さい。
PRP療法とは
「多血小板血漿療法」と呼ばれる軟骨再生治療法の一種です。
患者に、自身の血小板を注入することで組織を再生させ、傷の修復を促します。
現在PRP療法は、主にスポーツ選手の治療に導入されています。
最近では、大リーグの大谷翔平選手が肘の治療で使用したことで有名ですよね。
ただこの治療方法は、これまで効果が安定しにくかったようです。
また、膝や股関節を対象とする軟骨再生治療は東京都内のクリニックなどで提供されているのですが、その数が少ない点と保険外診療のため治療費が高額である、という問題もあります。
2019年、臨床研究開始
このPRP療法。
富士ソフトという会社が高知大学と協力して2019年度中に臨床研究を開始します。
期間は、2021年4月末までの予定。
高知大学病院整形外科を受診した患者に対して参加を呼びかけるとのことです。
今回の臨床研究を通じて、細胞を扱う技術や安全性を確認。
安定した治療法の確立を目指します。
この治療法で安定的な効果を実現する目途がつけば、患者の体に負担をかけずに入院することもなく、つらい痛みから解放される日も近いのではないでしょうか。
一つ注意が必要なのが
この方法により股関節痛がなくなったとしても、リハビリ運動は継続していかなければならないということ。
変形してしまった股関節の形状は変わらないため、当然といえば当然です。
股関節痛がなくなっても、股関節の変形という根本原因がそのままであればリハビリ運動による適切な筋トレは必須ですから。
PRP療法の早期の実現を願ってやみません
PRP療法が早期に確立され、保険診療適応となること。
それにより、変形性股関節症患者が本当の意味で精神的な苦痛から抜け出せるのではないかと感じています。
この療法が早く実現することを心から願ってやみません。