変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
変形性股関節症の患者にとって大きな問題となる”仕事と闘病の両立”。
特に、闘病しながら仕事を続ける必要がある方にとっては、本当に大きな悩みです。
私自身、仕事の問題には本当に悩んだため、その気持ちは痛いほど理解できます。
今回は
そんな患者さんに向けて、仕事と闘病を両立させるにはどうすればよいのかをお伝えします。
全て、私自身の実体験から得た”活きた知恵”です。
ぜひご覧ください。
仕事と闘病を両立するためにどうしたらいいのか?
この答えにたどり着くまでに、私は仕事とどう向き合うかをずっと試行錯誤してきました。
試行錯誤の記録はこちらの記事にまとめてありますが、たどり着いた答えが「次の3つの段階を踏んで、患者自身にとって最適な”仕事と闘病を両立させるための道筋・具体策”を考える」ということでした。
以下、詳しくお伝えします。
1.自分の現在の股関節の状態や今後の見通しを把握する
これは、具体的には
・病院で検査や診断を受け、主治医から現在の股関節の状態や今後の見通しを伝えてもらう
・さらにセカンドオピニオンや他の専門家の意見も併せて聞く
をきちんと行うことです。
この2つは仕事と闘病の両立を考える際の基礎となる情報となるため、非常に重要です。
ポイントは
現在の股関節の状態だけでなく、今後の病状の進み具合もある程度正確に把握すること。
現在と未来の状況が分かれば、病状の進行に伴う仕事上の制約条件が明確となります。
イコール、仕事と闘病を両立させるための具体策を検討できるようになるのです。
なお、主治医に股関節の状態を確認する際には
次のような質問をしてみるとよいでしょう。
・私の正式な病名を教えて下さい。
・私の股関節の状態は、前期、初期、進行期、末期のいずれでしょうか?
・現在の股関節は、どのような状態でしょうか?(レントゲン写真を見ながら)
・今後、この病気は、どのように進行していくのでしょうか?
・私の生活の状況は、今後どのように変化していくのでしょうか?
・進行をできるだけ遅くするには、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか?
・現在の私の股関節の状態であれば、手術までにどれくらい保つでしょうか?
また、セカンドオピニオンの際は
・股関節を専門にしている医者に診てもらう
・リハビリを重要視している医者に診てもらう
・3人ぐらいの医者や専門家に診てもらう
ということを意識することが大切です。
2.今後、自分がどう生きていきたいかを深く考える
自分自身の現在の股関節の状態や今後の見通しを把握することができたら、次は、それらを踏まえて「今後、人生をどう過ごしていきたいか」ということを深く考えることが必要です。
ここは私自身も躓いたところなのですが、仕事と闘病はただ単に両立できればよい、というものではありません。その裏には「仕事と闘病を両立することで、少しでもよい人生、幸せな人生を送りたい」という想いがあるはずです。
少し遠回りに感じるかもしれませんが
仕事と闘病の両立を考える際には、”仕事”の視点だけに留まらず、もう一段上の”自分の人生”という視点から、自分が幸せに生きていくためにどう過ごせばよいのかを考えてください。
その答えが明確になると、自分が仕事に何を求めるのか、つまり”自分の人生における仕事の位置づけ・役割”が明確になるため、仕事と闘病を両立させる際に直面する様々な課題や問題に対して迷いなく、自信をもって判断することができるようになります。
3.闘病と仕事を両立させる具体策を考え、実行する
最後に、これまでの2つの段階を経て明確となった”仕事の位置づけ・役割”を実現するための具体策を考え、実行します。
もし今の仕事を続けていきたい、ということであれば、まずは現在お勤めの職場に相談するのがよいでしょう。仕事内容を変えたり、勤務時間をずらしたり、通勤を最低限にしてもらう、といった工夫と調整で、どうにか折り合いがつけばベストです。
ただ、どうしても難しいようであれば
起業や副業を考えるのも有効な選択肢です。
起業や副業は、自分の病状に合わせた働き方、環境を自由に選ぶことができるためです。
「起業なんかそもそもできるはずがない」と思いこんでいる方は多いのですが、今はインターネット環境の発達もあり、以前に比べて大きくハードルが下がっています。
よければ以下の記事も参考に、起業・副業という選択肢があることも覚えておいてください。
・変形性股関節症で仕事ができないと悩むなら「起業」という選択肢もある
・【変形性股関節症と仕事】”起業を進める”ための8つのステップをまとめました
仕事と闘病の両立に悩んでいるのであれば
一度、3つの段階に沿って、アナタ自身に最も適した”仕事と闘病を両立させるための道筋・具体策”を考えてみてください。
ただ、私自身もそうだったのですが、仕事と闘病の両立問題を自分一人だけで考えるのは本当に大変です。一人で悶々と悩んでしまうようであれば、一度井口に相談してください。
協会では、個別相談付きメディカル・アロマケア個別体験会や個別相談を開催しておりますので、今の状況を踏まえたアドバイスをさせていただきます。
この記事が、仕事と闘病の両立に悩む患者さんのために役立つことを願ってやみません。
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