変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
今回は、大変重要なテーマについてお伝えします。
それは、
「変形性股関節症と向き合いながらの仕事をどう進めるか」で悩む前に、まずはこれからの人生について考えてほしい
ということ。
私は今までのセミナーや講演を通じて、いつもこのことを皆さんに呼び掛けています。
あなたは
変形性股関節症と向き合いながら、これからの人生をどのように過ごしていきたいでしょうか?
私が変形性股関節症と診断された時に直感したこと
それは、「仕事は絶対に辞めたくない」ということでした。
実は、その当時は起業したばかりの頃。
「いざこれから」と高齢者施設向けのイベントサービスを始めたばかりでした。
全てにおいて、自らが率先して行動していかなければならない時期だった上に、さらに別の事業も立ち上げ準備中でしたので、本当に目が回る大変な時期だったのです。
そんな時期に、変形性股関節症になってしまった。
これは私にとって、今後の人生を見直さざるを得ない大きな大きなきっかけとなったのです。
私は立ち止まって考えました
仕事について、根本的に考え直す必要がある、と。
ただ、仕事について考えようとしたとき、仕事だけに目を向けるだけでは、どうしても結論がでませんでした。
実際には、私がこれからどのように生きていきたいのか、それを考えてからでないと、何も動けなかったのです。
深く考えた末に
私は
・ 仕事を通して自らを高めたい。
そして、高齢になってもできるだけ長く仕事をしたい。
・ 世の中の人のために役立つ仕事をしていきたい。
かなり社会貢献色が強い仕事に関わりたい。
というふうに仕事に関わりたいと感じていることがわかりました。
このことに気づいてから、仕事をどうすればよいかがパッと判断できるようになりました。
結論としては
変形性股関節症に立ち向かうために、しばらく保存療法を続ける必要がある。
その状態では、今のままでは働けない。
この状況を踏まえ、私は取り組んでいる事業を全て白紙に戻し一から見直す決断をしました。
たまたま同時期、夫が独立を希望していたので、そこで新規営業開拓を行うことにしました。
その状況であれば、無理をせずに仕事を続けることができるのではないかと思ったのです。
その後
2007年に変形性股関節症と診断されてから2010年の最初の手術までの3年間、夫をサポートする仕事に専念しました。
私自身がどのように生きていきたいかに立ち戻って考えたので「営業の仕事」という立ち位置も何の迷いもなく決断することができました。
さらに、そのような形で仕事を続けながら闘病生活を送ったことで、新たに挑戦したいことも見つかったのです。
それが
変形性股関節症に罹り、同じ悩みを持つ患者さんに対して「患者目線で本当に役立つ情報」を提供し、「患者同士の安心できるコミュニティを作りたい」という挑戦。
医者選びの重要性や薬に頼らないで痛みを緩和する方法、患者同士の交流、リハビリの重要性など、自分が本当に患者として必要性を感じていたことを伝えていきたいと強く思うようになったのです。
この挑戦は、現在「一般社団法人 変形性股関節症と正しく向き合う会」という協会設立や、このブログを通じた情報発信の実現など、一つずつ取り組んでいる最中です。
人生は本当に何が起こるか分かりません
ただ、病気のことを悩んでいても何もよい結果は生まれません。
まずは、病気であることを踏まえて、これからの人生をどう生きていきたいかを考える。
その方針に沿って、仕事とどう向き合うかを考える。
そうすることで、病気の経験が、あなたのこれからの人生においてプラスに活かせる可能性も高まります。
私の経験がお役に立てれば、嬉しい限りです。