変形性股関節症だからと言って物事を諦めていませんか?

「何かを始めるのに年齢や身体能力は関係ない」83歳アプリ開発者、若宮正子さんの言葉に思う

変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。

以前、このブログで「世界最高齢のアプリ開発者」として有名な若宮正子さん(84歳)を紹介いたしました。
私の母が86歳だから、彼女の挑戦意欲には本当に脱帽です。

若宮さんは

長年大手銀行に勤めていて親の介護をしていました。
外の世界に触れてみたいという好奇心から、58歳の時に初めてパソコンを購入したのです。

当初はパソコンの設定も難しかったのですが、3カ月かけてようやくインターネット通信ができるようになりました。
その後、パソコンが少し理解できるようになるとアプリ開発も手掛けるようになりました。

そのアプリ開発の功績により

若宮さんは、2017年に米アップルの年次イベント「アップル世界開発者会議(WWDC)に招待されました。
そこでは、米アップル社CEOのティム・クック最高責任者から大きな賞賛を受けました。

「クックさん、年寄りはね、スマホの画面でうまく指を滑らすことができないのよ」

これは、若宮さんがクックCEOと個別にお話をした際の言葉です。

若宮さんは、「hinadan」というひな祭りに飾るひな壇を正しく配置するパズルゲームを開発しました。
そこには操作を「指を滑らすのではなく、タッチするだけ」にするなど、高齢者ならではの視点がふんだんに盛り込まれていました。
これが、クックCEOを大いにうならせることとなりました。

若宮さんのすごさはこれだけではありません

有名な「エクセルアート」を生み出したのもまた彼女。

エクセルはご存知の通り世界標準の表計算ソフトですが、このエクセルのセルの色付けやケイ線の機能を使うことで、簡単に面白いデザインを作ることを思いついたのです。

「年寄りは数字の羅列ばかりでは面白くない。
 手芸や編み物が好きな年寄りも多いので、エクセルアートを考えた。」

こういった彼女ならではの視点が、マイクロソフトの幹部陣をも仰天させたのです。

現在若宮さんは

ITのエヴァンジェリスト(伝道師)として多忙な日々を過ごしています。

高齢者の視点に立った柔軟な発想が米IT企業にも認められ、数々の功績から、国連本部でも講演を行い、政府からもシニアの女性代表の1人として注目されるなど、一躍時の人になっています。

「ばあさんになって突然有名人になった。人生は60歳からが楽しい。」
若宮さんは笑って話します。

何かに挑戦することは

生きるための大きな活力となります。
挑戦することに遅すぎるということはありません。

変形性股関節症になってしまったとしても、何かに挑戦することは大事です。
よりよい人生を送るために、私と一緒に挑戦し続けましょう。

この記事が、少しでも役に立つことを願ってやみません。

私も日々挑戦し続けています

今日は、私が実践する「給食のおばさん運動(肩甲骨と背中の運動)」の様子です。

 


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