変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
手術にするか、保存療法のままでいくか。
この判断に迷い、なかなか決断できない患者さんは多いと思います。
私もそうでした
手術するのか、保存療法のままでいくのか、本当に迷いました。
ただ、いくつかの点を意識することでこの迷いをなくすことができました。
今回は、手術か保存療法かで迷う患者さんへのヒントをお伝えします。
私の経験を通じて得た知恵ですので、ぜひご覧ください。
ご存知の方も多いと思いますが
まずは改めて確認しておきます。
変形性股関節症で「手術」と言えば、人工股関節手術のことを指します。
そして保存療法とは、股関節の痛みを和らげ進行を抑えるために行う療法になります。
これは、大きく次の3つに分かれます。
1.日常生活の見直し=しゃがむ・かがむといった動作を避け、股関節への負担を減らす
2.運動療法=病気の進行を遅らせ、痛みを軽減するための筋力強化の運動を行う
3.薬物療法=股関節の痛みが強い時に、飲み薬や湿布、注射などの薬を使った処置を行う
基本的に、末期の状態を除いては、まず保存療法からスタートする場合が多くなります。
手術か保存療法か
冒頭の問いに戻りますが、現実には多くの患者さんがこの判断に迷います。
私はその大きな原因が、患者が「治療」だけの視点で判断しようとするからだと感じています。
「手術すれば痛みはなくなるが、そもそも手術は怖いしリスクもある。
手術しても再手術が必要になるかもしれない」
「保存療法なら手術はしなくていいが、痛みがずっと続く可能性がある」
私を含め、多くの患者さんの様子からも、このような「治療」の視点だけで見ようとすると、迷い、答えが出なくなってしまうことが多いのです。
実際私も同じように迷いました
そして、試行錯誤した結果として気づいたことがあります。
それは治療だけの視点で考えるのではなく、もっと大きく自分自身のこれからの人生をどう生きていくのかという人生設計の視点で考えることが必要だということ。
というのも
変形性股関節症の発症年齢は筋力が低下する40代~50代が一番多いと言われていますが、この時期は多くの女性にとって、ようやく子育ても一段落し自分の時間が持てる時期、つまり人間として一番充実した時期でもあるからです。
この時期に変形性股関節症と診断されたら、その後の人生は闘病生活に費やさざるを得ません。
それを踏まえると「手術か保存療法か」という判断は、あなた自身の今後の人生をどう生きていきたいかを判断基準に、手術と保存療法のメリットデメリットを踏まえた上で行わなければ、そもそも納得いく判断ができないものなのです。
私の場合
自分のこれからの人生を考えた時に、仕事は一生続けていきたいと思いました。
今後の自分の人生において、変形性股関節症と向き合いながら仕事を一生続けていくことを前提とした場合、終わりの見えない保存療法に時間をかけるという選択肢はありませんでした。
そこで状況のコントロールが可能な人工股関節手術を選択する、という結論に達したのです。
もしアナタが手術か保存療法かで迷っているのであれば
まずは自分のこれからの人生をどのように過ごしていきたいかを考えることから始めるとよいと思います。答えは、自然と出てくると思います。
迷いを整理するために、主治医に聞いてみる
また、手術・保存療法どちらに進むにしても、誰を主治医を選ぶのか、という判断は非常に大事になります。
患者自身が心から信頼でき、専門知識・手術経験を豊富に持つ主治医でなければ、手術か保存療法かの判断は納得のいくものになりません。
そこでぜひ知っておいていただきたいのが
アナタに合う主治医を見つける方法。
主治医を選ぶ際に、ぜひ次の質問をしてみてください。
1.私の正式な病名を教えて下さい。
2.私の股関節の状態は、前期、初期、進行期、末期のいずれでしょうか?
3.現在の股関節は、どのような状態でしょうか?
(できれば、レントゲン写真の見方を教えていただいて下さい。)
4.今後、この病気は、どのように進行していくのでしょうか?
5.生活レベルでは、今後どのように変化していくのでしょうか?
6.進行をできるだけ遅くするには、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか?
7.この病院では、私に合ったリハビリ指導をしていただけるのでしょうか?
8.現在の私の股関節の状態であれば、手術までにどれくらい保つでしょうか?
プラスアルファで、主治医以外からセカンドオピニオンを受けて、判断をより確実なものにすると安心です。
判断に迷われる際には協会が主催する個別相談付きのメディカル・アロマケア体験会や井口の個別相談でもアドバイスできますので、うまく活用してください。
今回は
手術か保存療法かで迷った患者さんへのヒントをお伝えいたしました。
手術か保存療法か、その判断は患者自身の今後の人生の質を大きく左右します。
判断に迷っているなら「治療」だけの視点から一段上がって「これからどう生きたいか」という人生設計の視点を持つこと。そして、信頼できる主治医に確認し、必要であればセカンドオピニオンも受けて、納得できる答えを見つけていってください。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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