変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
変形性股関節症の症状が進行していくと
状態の悪い方の脚が短くなってしまう場合があります。
このように両脚に左右差が出ることを脚長差(きゃくちょうさ)と呼びます。
そして、脚長差が大きくなると片方の脚が地面につく時に墜落するように落下する歩き方になってしまいます。
これを墜落性跛行(ついらくせいはこう)といいます。
私の場合は
左の股関節が末期状態で軟骨がほとんどなかったので左脚の方が短くなっており、この墜落性跛行の歩き方をしていました。
ただ、日常生活においてはほとんど不便を感じたことはありませんでした。
なにしろ股関節の痛みの方が強すぎたから。
正直言って他の事は全く気になりませんでした。
ちなみに
脚長差が出る場合には私のように軟骨が原因である場合だけではなく、骨や骨盤の傾斜などが原因の場合もあります。
例えば、骨の場合には、
・ 股関節の首部分が短くなる
・ 骨頭部分が円から楕円に変形する
などの場合などがあります。
骨が原因で脚長差が出る場合には
放置しておくと腰や膝に痛みが出てきます。
この場合は、靴の中敷きを入れることで対応します。
中敷きの入れ方ですが、まずは1枚入れてみる。
2~3カ月様子を見つつ、体の痛みと相談しながら1枚ずつ増やす。
そのような感じで、少しずつ対応するのがいいと思います。
そして、靴についても専門家に相談しながら試していく必要があります。
骨盤が傾斜する場合には
股関節が痛いことで脚を地面につけて歩けないため、
・ 骨盤の片方が上がってしまい
・ それが原因で骨盤にゆがみが出る
というふうに脚長差が出てきます。
この場合には、骨盤のゆがみを解消することが大事です。
上記は私の術後の写真ですが、右側(左脚)に比べて左側(右脚)の人工股関節のステム部分が長くなっているのが分かると思います。
これは、脚長差をなくすための処置です。
人工股関節手術をおこなう場合には、脚長差を揃えることで歩き方が改善されるのです。
ただ、もともと膝や腰等に問題がある場合には単に脚の長さを揃えるというわけにはいきません。
この手術の場合も、執刀医の技術力の高さが求められます。
やはり、医者選びは本当に重要ですね。
今日は「変形性股関節症における脚長差」についてまとめました
この記事があなたの闘病生活において役立つことを願っております。
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