変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
最近、変形性股関節症の方のご相談を受けていて感じることがあります。
それは「術後、特に退院後の継続したリハビリの重要性を理解してほしい」ということ。
このことは過去にブログで何度もお伝えしていますが、実感がないとなかなか理解できません。
そこで、今日はもう一度この話を伝えたいと思います。
変形性股関節症の手術を行った後のアナタに、ぜひご覧いただきたいです。
術後のリハビリを継続していかないと
日常生活を快適に過ごせなくなったり、最悪の場合は人工股関節のトラブルに発展する可能性まであります。
術後のリハビリの目的は大きく2つあります
それが、
・ 退院後、通常の生活ができる状態まで回復する
・ 人工関節の動きを再学習、再獲得する
です。
変形性股関節症は長期間にわたって少しずつ進行していく病気であるため、長期間にわたり歩行時や姿勢について「股関節の痛みをかばうための癖」がついてしまうケースが大部分です。
実は、この癖が非常に厄介者。
長期間かけて身についたものだけに、人工股関節にして痛みがなくなっても、癖はすぐには治らないのです。
結果、日常生活が大変になったり、最悪は人工股関節トラブルに発展する可能性もあります。
術後のリハビリは、そのような状態を防ぐために非常に重要となります。
実際には退院後にリハビリをやらなくなってしまうケースも多い
術後のリハビリの大切さについて、恐らく皆さん、頭ではわかっていると思います。
ところが、退院後に股関節の痛みがなくなって日常生活もそれなりにできるようになると・・・
「もう大丈夫だろう」とリハビリを中止してしまう方が多いのです。
このような場合、一見不都合がないように見えても、
・ 体の変な癖が取れないで体に負担がかかる
・ 筋力が落ちて日常生活動作が大変になる
など、長期的には日常生活に支障がでる可能性が高くなります。
そうならないためにも、術後はずっとリハビリを継続し続ける必要があります。
なかなか実感できないかも知れませんが、この点は本当に重要なんです。
「退院後こそリハビリ!」を合言葉に
ぜひ、退院後”こそ”リハビリの重要性を意識して、継続してみてください。
そうすることで、あなたがよりよい日常生活を送れることを心から願っています。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。