【症状別】変形性股関節症患者が知っておくべき仕事との向き合い方

変形性股関節症-今やっている仕事とどう向き合うか? 

こんにちは。
変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。

「変形性股関節症と診断された。今の仕事を今後も続けていけるのか?」
これは、日々の仕事に生きがいを感じている方が変形性股関節症と診断されたときに最初に感じる不安だと思います。

私も、仕事に非常に大きな生きがいを感じる人間の一人です。
だから、その不安は本当によく分かります。

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仕事を続けられるかそうでないか

正直に言って、その答えは一人ひとりの病状や仕事の環境で異なります。

ただ、実際に変形性股関節症を経験し、人工股関節の手術を行った私の実体験を知ることで、あなたにとって何かしらのヒントが得られるかもしれません。

そうでなくとも、共感できる部分を見つけることで気持ちが楽になるかもしれません。
そんな願いを込めて、この記事を書いてみました。
ぜひご覧ください。

変形性股関節症の闘病実体験(仕事の向き合い方)

変形性股関節症を経験した私が、どのように仕事と向き合ってきたかについて、症状の進行段階別にお伝えします。

初期

私の場合、ほとんど痛みを感じることはなく、ほぼ100%の状態で仕事をこなしていました。

当時は会社を設立したてということもあり、大きなビジネス用のリュックにパソコンを入れて、営業で飛び回っていました。

営業で飛びまわる

まれに、寒い時期や冷房の季節に太もも全体にだるさを感じることはあったのですが、単なる神経痛だと思っていました。

今考えると、太ももに神経痛のようなだるさを感じた時に、整形外科を受診しておけば、早期発見ができ、手術を回避できたかもしれません。

もし、あなたが、現在、少しでもいつもと違う異変を感じているのなら、なるべく早めに整形外科を受診するようにして下さい。

進行期

2007年3月。
私は、新規事業の立ち上げに忙しい日々を過ごしていました。

ある日、いつものように営業に出かけようと最寄り駅に向かう途中で突然、歩けなくなってしまったのです。

動けない!

左足を前に出そうと思っても、動かすことができない。

「一体私、どうしたんだろう?どうしよう。。。」

パニックで動けない私は、仕方なく息子に迎えに来てもらい、なんとか自宅に戻ることはできました。その後、整形外科を受診したところ、変形性股関節症の進行期と診断されたのです。

「ショック!」

お医者様の言葉を聞いた私の状態です。
その時、先生は落ち着いた感じで淡々と仰いました。

「あまり歩かないようにして、なるべく自転車を利用して下さい。それから仕事は、しないほうがよいですね。毎日通院して、しばらく様子をみましょう。」

「仕事はしないほうがよい」

この言葉は、私にとって非常に重く、衝撃的なものでした。

なぜなら、初めて子供ができた時でも、好きな仕事を続けていこうと必死で頑張ってきたから。
どうしたら仕事と育児との両立ができるか、一生懸命考えて、何とか乗り切ってきたから。

当然とはいえ、そうしたことを何もご存じない初見のお医者さんから突然、「大好きな仕事をもう辞めろ」と言わんばかりのことを伝えられたときのショックは忘れられません。

そう、このときの私にとって、仕事を辞めるということは死を選ぶことに等しいことでした。

ショック!

その後、そのお医者さんには、数回通院しました

ただ、残念なことに、その先生は「通院して、経過観察をして、リハビリに努めましょう」というだけでした。
 ・ その後変形性股関節症がどのように進行していくのか
 ・ 最終的には手術が必要なのか
など、今後の生活に関わる重要な話は一切ありませんでした。

結局、私はその医師と信頼関係を築くことができず、別の医師を探すことにしました。

最終的に、信頼できる医者を探すまでには、それから5年の歳月がかかりました。
もちろん、その間も股関節の状態は少しずつ悪化していきました。

仕事との向き合い方が変わった

このように、信頼できる医者を探す中で悪化していく股関節と付き合う中で、仕事の向き合い方も変わっていきました。

例えば、仕事の内容そのもの。

立ち上げようと頑張っていた新規事業は結局中止。
これまでやっていた仕事の内容も大幅に見直しました。

また、この時期は経験的に「1日にこれだけ歩いたら動けなくなる」という自分の限界歩数があることを体感していました。そのため、股関節の状態を毎日記録し、限界歩数である6,000歩を基準に仕事のスケジュールを組むようにしました。

さらに、股関節を休めるために、外出は隔日に留めるなどの対処を行っていました。

正直言って、当初はひどく落ち込みました。

ただ、いろいろな工夫を行う中で、仕事ができないことをマイナスに捉えるのではなく、この病気の経験を仕事の上でプラスに変換していこうと考えるようになっていきました。

末期

気持ちは少し前向きになっていったものの、この時期は、とにかく何をするにも股関節が痛む、非常につらい時期でした。

仕事中に時と場所を選ばずに襲ってくる股関節の痛み。
その痛みとどう向き合うか。
私にとって、この時期の最大の課題でした。

例えば、仕事で外出する場合

電車は、必ず各駅停車に座り、訪問先の最寄り駅で下車。
訪問先が徒歩3分以内ならゆっくり時間をかけて歩く。
徒歩3分以上それ以上かかる場合は、必ずタクシーを利用する。

そのため、仕事で外出する場合には、通常の場合よりも30分程の時間の余裕が必要でした。

また数十メートルも歩くと

ひどく痛くなる脚の付け根や太ももの外側。
外では、トイレを探してはアロマクリームを塗ってマッサージ、の繰り返し。
マッサージで痛みを和らげないと一歩も歩けませんでした。

アロマクリームを使ったマッサージは、この時の私には一番効果がありました。

それでも、物足りないことは多かったです。

ただ、痛みを和らげるマッサージの方法を自分なりに工夫したり、アロママッサージの先生が使っていた、自分にとって痛みを和らげる効果が高かったクリームをベースにした自分専用のオリジナルのクリームを自作することで、かなり痛みを抑えることはできるようになりました。

痛みを和らげるためにできることは何でもやる

当時の私は、本当に、切羽詰まっていたのです。
今思い出しても辛い。当時はなおさらです。
この辛さから少しでも逃れようと必死でした。

しかしながら、こんな状態で何年も仕事を続けることへの難しさも感じていました。
そして、最終的には「手術をしよう」という気持ちに傾いていったのです。

症状の進行段階別に私の仕事との向き合い方をお伝えしました

変形性股関節症と診断されると、仕事とどのようにして向き合っていけばよいのか、本当に悩んでしまいますね。

そんな時、私の経験がほんの少しでもお役に立てれば嬉しいです。

 


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