変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
最近、協会にご相談にいらっしゃる患者さんの話を伺っていると、病院の名前で判断される方が非常に多いことに驚きを隠せません。
そこで今日は、変形性股関節症に立ち向かい克服するためには「病院選びより医者選びが重要である」ということをお伝えしようと思います。
特に手術前の患者さんはぜひご覧下さい。
治療や手術をするのは「医者」である
私たち患者は、大きな病院ほど良いという先入観で物事を判断しがちです。
ただ、それは間違っています。
なぜなら、実際に治療や手術をするのは医者であるからです。
このことは、まず頭に入れて置いて欲しい事実です。
「よい医者」を見分けるためのポイント
では、「よい医者」を見分けるにはどこに気を付ければよいのでしょうか。
それは、
・ その医者がどれくらいの患者の事例を持っているのか
・ 1年間の手術件数がどれくらいか
・ リハビリを重要視しているのか
といった点です。
これは、しっかりと確認すべき本当に重要なポイントです。
特に「リハビリをどの程度重要視しているか」は大事です
最近の事例によれば、都内のある大きな病院では術前リハビリがなく、入院中のリハビリが1日たった20分という短さ、加えて土日はリハビリがお休みという状況です。
例えば2週間の入院期間であったとすると、実質の入院期間は10日間、手術日と前日入院を差し引くと、リハビリの時間数は残り8日間×1日20分=160分となります。
これは、あまりにも少なすぎる状態です。
正直言って、これでは術後の早期回復は望めません。
手術をした後では文句も言えないので、やはり手術を決める前にしっかりと確認しておく必要があると思います。
また
私の経験から申し上げると、術前リハビリをしない医者は最初から選ぶべきではありません。
なぜなら、術前リハビリをしないということは、
・ リハビリを重要だと考えていない=手術だけすればよいと考えている
ということに繋がるからです。
入院期間が短ければ、手術の技術が高いと思われるかもしれません。
ただ、これは医者が自慢しているだけで、患者の立場から考えればいくら手術の技術が高くてもリハビリがしっかりとできなければ術後の早期回復は、絶対に望めません。
更に日本の医療制度の将来を考えると
もはや自己負担で、技術のある理学療法士、柔道整復師、パーソナルトレーナーを探して、自分の股関節の状態に合った運動方法を継続していくしかないと思います。
「日本の医療に頼ってリハビリをする時代はもう終わった」のです。
これから手術を検討している皆さんは
ぜひ、このことを頭に入れて主治医を選んでください。
今回のお話については
動画でもお話しています。
よければ併せてご覧ください。
この記事が少しでもお役に立つことを願ってやみません。
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