変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
すっかり秋の様相ですね。
朝晩冷え込んでくると、股関節の痛みが気になる患者さんも多いのではないでしょうか。
寒さから来る股関節の痛みを軽くするには、この記事でお伝えしたように上手に温めることが有効ですが、食べ物を変えることで対処することも一案です。
今日は、股関節の痛みを軽くするための食べ物についてお話しようと思います。
日常の食卓に取り入れることのできる食べ物があれば、まずはできる範囲で日常の食卓に取り入れてみて下さいね。
股関節の痛みを軽くするために役立つ食べ物
青魚
サケ、イワシ、サンマ、うなぎ、まぐろ、ブリなどの青魚は股関節に効果的です。
なぜなら、青魚には股関節の炎症を軽減するオメガ3脂肪酸が豊富に入っているため。
股関節によいだけでなく、今の時期は旬のおいしい青魚も多いため、うまく活用して下さい。
グルコサミンを含む食材
具体的には、えび・かに(特に甲殻類の外殻のキチン)、鶏の手羽先、長芋、山芋などです。
グルコサミンは、ご存じの通り股関節の軟骨をサポートする成分です。
ただ、通常の食事では体に吸収されにくいとの話も聞くので、サプリメントを併用してもよいかもしれません。
コンドロイチンを含む食材
こちらは、なめこ、オクラ、納豆、ふかひれなどがあります。
コンドロイチンは、グルコサミン同様に股関節の軟骨をサポートする効果があります。
日常の食卓への取り入れ方としては、なめこのお味噌汁やオクラのあえもの、納豆、ふかひれスープなど、様々なものがありますね。
ショウガ、ターメリック
ショウガ、ターメリックといった食材は、股関節の炎症を軽くする効果があります。
寒くなるこれからの時期、ターメリックはカレー、ショウガは炒め物や煮物などで積極的に摂りたいですね。ショウガ湯として飲むのもおススメです。
ザクロ
「ザクロが股関節痛によい」という話はあまりなじみがないかもしれませんが、実はザクロには、骨と関節の健康を維持する効果があります。
抗酸化作用、抗炎症作用もあるため、旬である今の時期は積極的に取り入れたい食材です。
ザクロそのものもおいしくいただくだけでなく、ザクロジュースにするのもおススメです。
参考までに
股関節痛によくない食材もお伝えしておきます。
それは、トランス脂肪酸やオメガ6脂肪酸を中心とする不飽和多価脂肪酸を含む油です。
これらの油は、股関節の炎症を進行させてしまいます。
具体的には、マーガリン(トランス脂肪酸を含む)、紅花油やコーン油(オメガ6脂肪酸を含む)になりますが、なるべく使わずにすむように工夫してみて下さい。
寒さから来る股関節の痛みを軽くするために
効果的な5つの食材をご紹介いたしましたが、いかがでしょうか。
ぜひ、日常の食卓に積極的に取り入れてみて下さい。
この記事が少しでも役立つことを願ってやみません。
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