【変形性股関節症】気分の落ち込みを改善するための呼吸法のお話

       

 

変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。

変形性股関節症になると、股関節の痛みで日常生活がこれまで通りに送れなくなっていきます。
それが長期間に渡ると、心の余裕もどんどん失われていきます。

仕事や生活に大きな不安を感じるようになり、気分の落ち込みが激しくなります。

このような気分の落ち込みを何とかするために役立ったのが、”呼吸”です。
きちんとしたやり方で呼吸をすると、ずいぶんリラックスできます。

今日は、気分の落ち込みを改善するために役立つ”呼吸”のお話です。
ぜひご覧下さい。

呼吸で気分の落ち込みを改善する

そのためのよい方法が、「脱力顔呼吸」と「10カウント呼吸」です。

気分が落ち込んでいるとき、人間の体は呼吸が浅くなり動きにくくなります。
そんなとき、この2つの呼吸法は、体の緊張をほぐしてリラックスさせてくれます。

脱力顔呼吸

脱力顔呼吸とは、入浴時に行うとより効果のある呼吸法です。
特に、アロマ浴と組み合わせて行うと最大の効果を発揮します。

具体的なやり方は次の通りです。
・ お湯の中でリラックスして、左右2~3回ずつ首を回す。
 その際、「今気持ちいい」「今は首が伸びている」など首の感覚を意識してください。
・ 首の感覚を意識した状態で、ゆっくりと呼吸します。
・ 最後は、口を半開きにして「アー」と声を出しながらゆっくり呼吸を行います。

10カウント呼吸

10カウント呼吸は、就寝前に行う呼吸法です。
具体的なやり方としては、就寝時に頭の中を空っぽにして呼吸を数えるだけです。

一見簡単そうに思えるこの呼吸法、実際にやってみるとなかなか難しかったりしますが、心のリセット効果は大きいです。
呼吸を数えることだけ意識を集中してみて下さい。

腹式呼吸で気分の落ち込みをしっかり改善

また、気分の落ち込みをしっかり改善するためには「腹式呼吸」が役立ちます。

皆さんは、胸式呼吸と腹式呼吸という言葉を聞いたことがあると思います。
一言でいうと、胸式呼吸は肩で息をするような効率の悪い呼吸法で、疲れやすく息切れが強くなります。

一方、腹式呼吸は肺の働きをよくして息切れを少なくするものです。

腹式呼吸法は、自律神経の副交感神経への働きかけ、緊張やストレスを軽減します。
さらに、体全体の筋肉を緊張から解放する効果もあるため、血液循環がよくなり、冷え性が改善されます。

腹式呼吸の具体的な方法

1.息を鼻から吸いお腹が膨らむのを手で確認しながら、口をすぼめてゆっくり息を吐く
2.リズムが掴めたら、吸う時の2倍の時間をかけてゆっくりと息を吐きだす
3.慣れないうちは、吐き出す息に意識を集中する

ちなみに、腹式呼吸は、深呼吸ではなく普通の呼吸でおこなうようにしてください。

また、慣れてきたら歩行時や階段昇降時にも取り組んで下さい。
私の場合は、ラベンダー入浴をしながら、腹式呼吸をおこなっています。

呼吸法をうまく使って

闘病中の落ち込みがちな気分を少しでも改善しましょう。

ただ、意気込んで頑張ろうとすると続きません。
まずは入浴中や家事や仕事の合間などで実践し、徐々に習慣づけることを目指しましょう。

まずは、3ヶ月ぐらいは続けていきましょう。

この記事が、少しでも患者さんの役に立てば幸いです。

 


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