変形性股関節症で歩行が辛い方へ

変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。

変形性股関節症と診断された患者さんなら「歩く度に痛くなる」という経験があると思います。
もちろん私の場合も、変形性股関節症の進行期、末期の状態で同様な辛さを感じていました。

このような場合

軟骨が少なくなっているから痛みを感じると理解されている方が非常に多いと思います。

ただ、実際には変形性股関節症初期の患者さんで軟骨がまだ残っていても歩行時の痛みを感じている場合もあります。
そして、このようなケースでは筋肉の痛みが原因です。

なぜなら

これまでにもお伝えしたように、股関節には神経がないため痛みを感じることはないからです。
痛みの原因は、筋肉の緊張によるところが大きいのです。

このような筋肉の緊張による痛みの場合、筋肉の緊張、いわゆるストレスを少なくすることが歩行をラクにするためのカギになります。

そのためには

私がこのブログでも繰り返し申し上げているように「リハビリ運動＋股関節ケアの両輪」を継続することが肝心です。

最近、協会にご相談にお見えになった患者さんの場合でも、筋肉の緊張を取るようにしたら、歩行時の痛みや体の傾きが軽減されている事例があります。

さらにお伝えしたいのは

変形性股関節症の患者が歩行時の痛みに立ち向かうためには、患者自身がしっかりとした考えを持つことが重要だということです。

まずは、患者自身の体から出るサインに耳を傾けながら、現在受けているリハビリが適切かどうかの判断ができるようにして下さい。

医者依存ではなく、患者自身がリハビリを選択することが最も重要なのです。

この記事があなたの闘病生活に役立つことを願っております。

今日のリハビリ運動

今日の運動は、ローイングです。
ローイング（漕ぐこと）は、足、お腹、腕、背中を使うので全身を鍛えることができ、関節にも負担がなく消費カロリーも多いです。