変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
変形性股関節症で人工股関節の手術をしたアナタ。
できることであれば、再置換はしたくないとお考えではないでしょうか。
そして、なるべく若さを長く保って人生を送りたいとお考えではないでしょうか。
今日は、そんなアナタのためのお話です。
アナタの人工股関節と若さを長く保つための秘訣をお伝えしたいと思います。
ぜひご覧ください。
アナタの人工股関節と若さを長く保つための秘訣とは
ズバリ「骨量を増やすこと」です。
骨量が増えると骨粗しょう症になりにくい体となるため、結果的に人工股関節も若さも長く保てるようになります。
詳しくお伝えしていきますね。
まず人工股関節と骨との関係について
昨年10月に参加した日本股関節学会学術集会で知ったのですが、人工股関節手術をした患者の骨がもろくなってしまうと人工股関節が外れてしまう症例があるそうです。
その原因としては、2つのことが考えられています。
1つ目はセメントレスの手術方法。
人工股関節を骨の中に入れる場合にセメントを使わないことに起因するもの。
これは、医師の技術がそれほど高度なレベルでなくても手術できることにも関係しているように思われます。
2つ目は、患者自身の骨の状態に起因するもの。
閉経後に骨量の減少が原因で骨粗しょう症になってしまい、患者の骨自体がもろくなってしまうことが原因、というものです。
この2つ目の原因が、まさに「骨量を増やすこと」で人工股関節を長く保てる理由です。
つまり、アナタが「骨量を増やす」ための取り組みを行うことで、人工股関節を長く保てるのです。
つぎに、若さを保つことと骨との関係について
若さと骨は大きな関係があります。
骨が弱くなると見た目に大きな影響が出るのです。
具体的にいうと、骨が弱くなると背骨がつぶれて背中が曲がり、身長が縮みます。
さらに、頭骸骨の骨量が減ることで頭皮が緩んでシワやたるみにもつながります。
外見上、目がくぼんだり、目の下がたるんだりして、老け顔になるわけです。
そしてこの「骨」。
50代を過ぎる頃(女性の場合は閉経後特に)骨量が著しく減少します。
骨は骨を作る「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」のバランスで決まるのですが、50代を過ぎると骨を守る女性ホルモンのエストロゲンが減り、結果として骨量が著しく減少するのです。
そのため、若さを保つためには、骨の健康維持=骨粗しょう症にならないことが非常に重要になってきます。
ではどうすればいいか
上記を踏まえると、人工股関節と若さを長く保つために目指すべきことは、以下の3つに尽きると思います。
1.リハビリ運動の継続+毎日の体のケア
2.人工股関節に負担をかけない程度の体重の維持
3.骨や関節によい食べ物の摂取
ぜひ取り組んでみてください
この3つに取り組むことで、アナタの人工股関節と若さを長く保つことができるはずです。
本記事が少しでもお役に立てば幸いです。