変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
変形性股関節症を克服したい。
それは、全ての患者さんの願いだと思います。
変形性股関節症を克服するためには秘訣があります。
それは、次の3つの内容を深く意識する、ということです。
今回は、私自身の闘病経験と、協会で接する患者さんの様子から得た知恵をお伝えします。
ぜひご覧下さい。
変形性股関節症を克服するために意識すべき3つの内容
まず、3つの内容を列挙しておきます。
1.「これからの人生」について深く考えること
2.自分に合う医者を探すこと
3.自分の身体の状態に合うリハビリ運動を継続すること
1.「これからの人生」について深く考えること
1つめは、まずは自分自身が変形性股関節症という病気になってしまったことを認め、その上で今後どのような人生を送りたいのかを深く考える、ということです。
「これからの人生」が明確になれば、保存療法がよいのかや手術すべきなのか、日常生活でどのようなサポートが必要となるのか、といった具体的な選択肢を主体的に選ぶことができるようになります。
逆に、その点が明確でない場合は、病気克服のために必要となる判断を場当たり的に行わざるを得ない状況になりますし、その状態ではよい結果が得られる可能性も低くならざるを得ません。
ちなみに私の場合は
「これからの人生」を考えた結果、「仕事を絶対に止めたくない」という結論に至りました。
さらに深く考えると、次のようなことも感じました。
・仕事を通して自らを高めたい。
・高齢になってもできるだけ長く仕事をしたい。
・世の中の人のために役立つ仕事をしていきたい。
・社会貢献色が強い仕事に関わりたい。
結果として、仕事を続けるために「手術する」という判断も納得して行うことができましたし、闘病経験を踏まえて、同じ悩みを持つ変形性股関節症の患者さんに対して「患者目線で本当に役立つ情報」を提供し、「患者同士の安心できるコミュニティを作りたい」という協会の仕事も立ち上げることができました。
いずれにしても、変形性股関節症克服には「これからの人生」を考えることが必須です。
実現したい「これからの人生」が土台にあれば、闘病方針を適切に判断できるだけでなく、闘病の苦しみにも耐えることができると思います。
2.自分に合う医者を探すこと
2つめは、自分に合った「技術のある主治医」を探すということです。
医者選びの重要性は、どれだけお伝えしてもしきれないほどです。
私の実体験で言うと、最初に出会った医者は私の「仕事をしたい」ということへの理解が全くなく、信頼関係が持てませんでした。
このままではいけないと強く感じた私はそこから医者選びに本気で取り組み、数年を経てようやく現在の主治医と出会いました。
この主治医は、私の仕事への意欲を十分に理解して下さった上で闘病方針を提案して下さるだけでなく、3つめにお伝えする「リハビリ運動」の重要性も充分に理解している先生だったため、手術がうまくいっただけでなく、術後の経過もすこぶる順調でした。
このように、医者選びは本当に大事なポイントになります。
ちなみに、自分に合う医者を選ぶための具体的なやり方はこちらの記事をご覧下さい。
きっと役立つヒントを得ることができるはずです。
3.自分の身体の状態に合うリハビリ運動を継続すること
自分の人生を考え、その人生を実現するためのパートナーとなる主治医を見つけることができたとしても、それだけで変形性股関節症を克服することはできません。
必要なのは、自分自身の努力です。
具体的には、自分の身体の状態に合うリハビリ運動を継続し続けること、です。
リハビリ運動は、保存療法の場合でも、手術の場合でも非常に重要です。
術後、人工股関節のトラブルを防ぐためにも必須となります。
加えて、変形性股関節症で大きな問題となる股関節の痛みの根本対処としても欠かせません。
これらの点は、私自身がこれまでずっとリハビリ運動を継続して実践した結果、現在では同年代の健康人と同じ筋肉量を獲得し、ハードな運動もできるようになっているからこそ、自信をもって言えることです。
なお、具体的なリハビリ運動のポイントはこちらの記事にまとめてあります。
多岐に渡る内容のため、ボリュームも大きいですが、ぜひしっかり読み込んで下さい。
変形性股関節症を克服するために
ぜひ、上記3つの内容を深く意識した上で、実践して下さい。
実践の先に、きっと光が見えてくると思います。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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