変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
変形性股関節症になった患者さんの大きな悩み。
その一つが、仕事と闘病をどう両立させていくか、ということです。
「今の仕事をこれまで通り続けていくことが難しい。これからどうしたらよいだろうか?」
これは、特に病気になっても働かざるを得ない状況にある患者さんにとって死活問題です。
私自身、仕事と闘病の両立には心底悩まされたため、気持ちが痛いほどよく分かります。
今回は、仕事と闘病を両立させたい患者さんが絶対に考えるべき5つの問いをお伝えします。
ぜひ時間を取って、この問いへの答えを見つけてください。
仕事と闘病を両立させたい患者が考えるべき5つの問い
問1. 現在、股関節はどのような状態なのか?
この問いは、自分の股関節の状態を正確に把握するためのものです。
なぜこの問いを第一に考えるか、それは、私が相談を受ける患者さんを見ていても、自分自身の股関節の状態を把握していない方が本当に多いからです。
仕事をどうするかを考えるためには、まずは自分の身体の状態をきちんと理解することが基礎になります。
病院で正確な検査や診断を受け、医者にしっかりと自分の股関節の状態を確認した上で、自信をもってこの問いに答えられるようにしましょう。
問2. 今後、病気はどのように進行していくのか?
現在の股関節の状態が正確に把握できたら、次に考えるのがこの問いです。
1の問いと合わせて医者に確認するのがよいと思います。
腕のある専門医であれば、この問いにはきちんと答えてくれるはずです。
今後自分の病状がどう進行していくのか、これは今後自分がどのように仕事と関わることができるのかを判断するための重要な材料になります。
必要であればセカンドオピニオン、サードオピニオンまで行い、しっかりと確認しましょう。
また、可能であれば、他の変形性股関節症の患者さんがどのように仕事と闘病を両立させているのか/させてきたのか、という実体験談を聞くことも非常に参考になります。
ちなみに私の場合、闘病中はこの記事のような形で仕事と向き合っていました。
周りに変形性股関節症の患者さんがいない、という方は、個別相談付きメディカル・アロマケア体験会や井口の個別相談でも詳しくお話できますので、一度ご相談ください。
問3.病気の進行に伴い、股関節の痛みがどう変化するのか?
次の問いは、股関節の痛みについて、です。
これも、1の問いと合わせて医者に確認することに加え、他の患者さんの実体験談を聞いてみることでも理解が進みます。
既に実感されている患者さんも多いかと思いますが、変形性股関節症では股関節の痛みが非常に大きな悩みとなります。
特に、仕事との両立を考える際、その影響は甚大です。
病気が進行するにつれ、股関節の痛みがどのように変わっていくのかをある程度把握する。
その上で、今後仕事をする上での行動制限などを具体的にイメージできるようにする。
この問いに答えることができれば、実際に仕事と闘病を両立させるためのいい方法も見えてくるはずです。
問4.変形性股関節症とうまく付き合いながら今後どのような人生を過ごしたいか?
この質問、「いきなり話が大きくなった!」と感じる方もいるかもしれません。
ただ、今後の人生をどのように生きていきたいかが明確でなければ、どのような形で仕事と関われば幸せになれるのかが明確になりません。
結果として、仕事と闘病の両立のよい具体案も浮かんでこない状況となりがちです。
実際、私もそうでした。
当時、仕事だけに焦点を当てて闘病との両立を考えたとき、どうしても結論がでませんでした。
私がこれからどのように生きていきたいのかという、もっと大きな視点の問いを深く考え抜いた後で、初めて仕事と闘病の両立の具体的な実現方法が見つかったのです。
仕事は、アナタの人生の重要な一部ですが、全部ではありません。
仕事と闘病の両立の具体策を考える前に、まず一度立ち止まって、今後どのような人生を過ごしたいのかを見直す。そうすることで、今のアナタが仕事に求める「役割」がハッキリと見えてくるはずです。
問5.今後の人生を考えた上で、仕事をどうしていきたいか?
これまで4つの問いについて考えてきました。
問1~3で”今後仕事と闘病をどのように両立させるか”を考えるための材料となる情報を整理し、問4で今後アナタが目指す人生を実現する上での仕事の”役割”が明確になったと思います。
これらの答えを元に、具体的にどう仕事と闘病の両立を進めていけばいいのかを考えて下さい。
ちなみに私の場合、この5つの質問をお医者さんや自分自身に問いかけることで、自分の人生において仕事を継続していきたいという気持ちを再認識することができました。
結果として、できるだけ早い仕事への完全復帰を目標として、人工股関節手術の決断も迷いなく行うことができました。
冒頭でもお伝えしましたが
仕事と闘病を両立させたい患者さんは、一度時間を取って5つの問いの答えを本気で考えてみてください。そうすることで、今後の仕事と闘病をどのように両立させればよいか、その答えが見えてくるはずです。
もし一人で考えることに行き詰まるようであれば、井口に相談してください。
個別相談付きメディカル・アロマケア体験会や井口の個別相談でも詳しくお話できます。
この記事が、少しでも役立つことを願ってやみません。
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