変形性股関節症と正しく向き合う会代表理事の井口です。
先日、変形性股関節症の患者がこれからの仕事を考える際の「5つの問い」をお伝えしました。
その問いの1つに、今後変形性股関節症の病状が進むにつれて、股関節の痛みがどのように変わっていくのかを把握する、というものがありました。
ただ、特に変形性股関節症と診断されたばかりの患者さんなどには、今後の痛みの様子が想像しづらいかもしれません。
そこで今日は、私自身の股関節の痛みの様子を、気を付けたい日常生活のポイントと併せてお伝えしようと思います。
ぜひご覧下さい。
私の「股関節の痛み」の実例
股関節の痛みを、変形性股関節症の進み具合に沿ってお伝えします。
初期
初期の股関節の痛みについては、動作を始めるときに少し痛むことがあるものの、それ以外の時はほとんど気にならない状態でした。
具体的には、
・ 椅子から立ち上がる時に少し痛む
・ 歩き始めに少し痛む
・ 長時間歩くと少し痛む
・ 階段の昇降時に少し痛む
といった形です。
他に私の場合は、時々足全体のだるさを感じることがありました。
それ以外はほとんど痛みを感じることがなく動けていました。
今思えば、この時期に医者にしっかりと診てもらい十分な対応をすれば、手術を回避することができるように思います。
もしアナタが初期段階であれば、早い段階で整形外科を受診することを強くおススメします。
その上で自分に合った股関節周りの筋力強化の運動をすることで、保存療法で対応できる可能性が高まります。
進行期
進行期になると、痛みが治まるまでの時間が徐々に長くなりました。
イメージとしては、
・ 椅子から立ち上がる時に、しばらく痛みがある
・ 歩行時には、常に痛みを感じるようになる
・ 途中で立ち止まって休憩を入れないと、痛くて長時間歩くことが難しい
・ 階段の昇降時に痛むので、痛くない方の足を使うようになる
という形です。
この頃になると、少しずつできない動作が増えてきます。
私の場合、家事などはまだなんとか家族の手助けなしでこなすことができていました。
この時期にやっておくとよいのが、万歩計を使って自分の歩行距離を記録し、日々の股関節の状態を日記に書くことです。
そうすることで、どのくらい歩くと股関節の痛みがひどくなりすぎて歩けなくなるのか、という自分の限界が分かってきます。
私の場合、1日の限界歩数は6,000歩でした。
それを超えた場合、休みを入れないと痛くて歩けなくなくなるため、翌日は外出を控えるようにしていました。
末期
末期は、何をするのにも常に痛みがでる状態です。
それこそ、
・ 椅子から立ち上がる時には、ひどく痛む
・ 歩行時に痛みがひどいため、必ず杖を使う
・ 歩く距離が短くても何度も休憩を入れないと歩けなくなる
・ 椅子に座っている時にも脚のつけ根に痛みが出る
・ 就寝中や寝返りの時にも痛くて目が覚める
・ 電車を使う場合は必ず座る必要がある
という形です。
末期になると、私の場合、駅から訪問先までは、必ずタクシーを使っていました。
また、家事をする場合は折りたたみ椅子に座って、料理や洗い物をしていました。
買い物や洗濯物を干す場合には、夫に手伝ってもらっていました。
股関節痛もかなりひどくなるため、アロマ浴やアロママッサージなどで痛みを和らげるようにしていました。
これが私自身の「股関節の痛み」の変遷です
一つのリアルな実体験として参考にして下さい。
この記事が少しでも役に立つことを願ってやみません。
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