変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
これまでの協会の活動を通じ、私は多くの変形性股関節症の患者さんとお会いしてきました。
その中で「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」で結果が出る人には、ある特徴が見られます。
今回は、その特徴について詳しくお伝えしたいと思います。
ぜひご覧下さい。
「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」で結果が出る人
1.自立型の人
これまでの経験から、変形性股関節症の症状を改善するためには、日々の生活の中で自らが主体的にリハビリを継続するという気持ちを持った方が結果を出しやすいことが分かっています。
一方、整形外科のリハビリだけで症状を改善してもらおうと考える受動型の患者さんはよい結果を出せないケースが大部分です。
つまり、依存体質ではなく自立体質で取り組むことが非常に重要となるのです。
2.素直にやり方を受け入れ、素直に実行する人
真っ白な気持ちで物事を素直に受け入れて実行できる人は、早く結果を出すことができます。
ただ、実際にはこれがなかなかできない人が多いです。
年齢を重ねることで、今までの経験から自分で良いと思ったことをベースに、新しい考え方ややり方をさらに加えようとすることが多いからです。
例えば、「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」の重要性を頭では理解しているものの、専門家の言う通りに受け入れるのではなく、今までの自分のリハビリ方法に「自分がよさそうだ」と思った部分だけを一部取り入れてみる、というケースなどです。
そのような場合、結局のところ今までの(うまくいかなかった)やり方の延長線上で取り組むことになるため、なかなか結果を出すことができません。
今までのやり方、考え方をまずは脇に置いて「真っ白な気持ちで素直に専門家の言うことを受け入れてみる」「さらにそれを実際にやってみる」という素直さを持つことは本当に重要です。
3.調子の良し悪しに関係なく、粛々と淡々と取り組める人
「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」に取り組むと、上昇局面と下降局面が必ず出てきます。
私はこれを「波」と呼んでいますが、患者さんは下降局面の波が来ると途端にマイナスの気持ちに陥る方が本当に多いです。
ただ、この下降局面でできるだけ感情を入れず、粛々と淡々と「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」を継続できる人はその後よい結果につながることがほとんどです。
4.目標がある人
ただ漠然と「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」を続けるのではなく、「1年後の春に、○○山に登ります。」など具体的な表現を使って目標を設定できる方は、リハビリを最後まで継続することができます。
その結果、目標を実現できるレベルで回復する方も多いです。
できれば、目標は家族や友人の前で宣言するようにしましょう。
そうすることで、その夢を達成することができるようになります。
5.習慣化→定着化できる人
習慣化→定着化とは、例えば「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」が、既に日常生活の中で「ごはんを食べること」「お風呂に入ること」「トイレに行くこと」と同レベルまでに到達している状態を言います。
ただ、定着化は一番難しいです。
変形性股関節症の患者さんを見ていても、習慣化までは何とかできたとしても、定着化まで到達する方はほんの一握り。
しかしながら、ここまでできるようになれば、股関節に不安なく安心して日常生活が送れるようになります。
加えて言うと、ここまで努力できる方は人生の他の部分でも必ずよい結果が出るようになり、これからの人生がより豊かに素晴らしいものになることでしょう。
今回は
「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」で結果が出る人の特徴をお伝えしました。
自分に当てはまると感じた方も、そうでないと感じた方もいらっしゃると思いますが、変形性股関節症に打ち克つためには必要な内容です。
一人で難しいと感じたら、協会でもお手伝いしたいと考えております。
この記事が、患者さんの股関節だけではなく、患者さんの人生そのものを豊かに充実した時間を過ごすための助けになることを願ってやみません。
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