変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
私が人工股関節手術を受けたのは今から10年前になります
そのとき、術前に虫歯、歯周病、水虫の治療をすませておくように言われました。
その理由をご存じでしょうか?
その理由は
口の中や水虫の細菌が血液の中に入り人工股関節に溜まって炎症を起こすと、人工股関節がしっかりと入らなくなってしまうためです。
ある記事によると、術後数年経った後に人工股関節の周囲に炎症が起こる例もあるそうです。
人工股関節に感染が起こると再手術が必要になる場合もありますので、術前にしっかりと治療しておくことが大切ですね。
その際、歯科医師に人工股関節手術をすることを必ず伝えてください。
平成30年からは
人工股関節手術等に伴う口腔機能管理については、保険適用となりました。
口腔内を清潔にしておくことで糖尿病や誤嚥性肺炎などの予防に繋がるだけでなく、人工股関節や人工膝関節の再手術の可能性が低下します。
人工股関節とは長い付き合いになります。
予防のためにも定期的に歯の検診・治療を行うことをおススメします。
私の場合、虫歯になりやすいこともあり、1年に1回は歯の治療に行くように心がけています。
最後に
今回の歯の治療とは関係ありませんが、貯血時のエピソードを1つご紹介いたします。
私は、人工股関節手術前に自己血(自分の血液)を800CC貯血しました。
これは、手術中にもし血液が必要になった場合、自己血で対応することを想定したものです。
もしこの自己血を使用しない場合、入院中に点滴で体内に戻すことになっていました。
最初の貯血を実施しようと病院に行ったときのこと
ちょうど私の親指が巻き爪のために少し炎症を起こしていました。
そのことを先生にお伝えした直後に、貯血が延期となりました。
なぜだかお分かりでしょうか?
炎症によって細菌が血液に入ってしまっているからです。
このように、ほんのちょっとのことでも人工股関節手術に影響してきます。
これから手術を検討されている方は
手術までの期間、くれぐれも体調管理に気をつけて下さい。
この記事が、変形性股関節症の患者さんにとって少しでもお役に立てれば幸いです。
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