変形性股関節症を患うと腰痛になりやすい。その理由と対処方法をお伝えします

変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。

変形性股関節症の患者さんの中には、腰痛持ちの人が多いですね。
実は、私もその中の一人でした。

私の場合

変形性股関節症の進行期～末期のころは股関節の痛みがひどく、腰痛に気が付きませんでした。

が、人工股関節手術を終わってあのツラい股関節の痛みから解放されると隠れていた腰痛に悩まされるようになったのです。

変形性股関節症になると

股関節が固くなり、股関節の可動域が著しく狭まってしまいます。
結果として、日常動作における股関節の可動域の狭まりをカバーするため、腰を大きく動かさなくてはいけなくなります。

ただ、本来腰は構造的にはほとんど動かすことができません。

それなのに腰を大きく動かすと、腰には大きな負担がかかります。
連動して、腰を支える他の筋肉も疲労が溜まってしまうのです。

では、どうすればよいのでしょうか

ツラい腰痛をなくすには、股関節の柔軟性を高める必要があります。
そのために、「スクワット」と「伸脚（しんきゃく）」を行うことをおススメします。

「スクワット」はイメージしやすいですね。
「伸脚」というのは、脚の裏側の筋肉を伸ばすストレッチのことです。

伸脚を行うことで、ハムストリングスという脚の裏にある固くなりやすい筋肉をうまくストレッチすることができます。

参考までに、筋肉の部位と名称の図を載せておきます。
こういう基礎知識を知っておくと、今後のリハビリに大いに役立つと思います。

股関節を柔らかくするためには

１日のうち僅かな時間を見つけてこれらのストレッチを小まめにやるようにするとよいです。
少しずつ腰にかかる負担が軽減されて、腰痛の発生頻度が減ると思います。

私も毎日時間を見つけては、これらのストレッチを行っています。
お陰様で、腰痛の頻度がかなり減ってきたように思います。

ぜひ取り組んでください

今回の記事が、あなたを腰痛から解放するヒントになれば幸いです。