変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
慶応大学医学部整形外科の研究グループが
模擬骨を使用した実験で人工股関節カップの設置強度を評価する技術の実証に成功。
この技術は、患者さんにダメージを与えることなく人工股関節手術中に人工股関節のカップにレーザーを照射し、その振動の周波数を測定。
カップの骨盤に対する「うき」や「剥離(はくり/はがれて取れる)」を評価するものです。
高齢者の運動器疾患の場合
骨折や転倒が多く、人工股関節手術を受ける場合が多々あります。
世界的にも人工股関節手術の件数は、年々、増加傾向。
最悪の場合には、介護が必要になることもあります。
人工股関節手術後には、人工股関節のカップがゆるんでしまい、骨盤から外れてしまう合併症になる場合もあります。
これらの状況を避けるために、現状では医師が手術中にカップをハンマーでたたいて確認しているのです。
この評価技術が実現することになれば
患者の負担が大幅に減ることが期待されます。
ただ私が個人的に懸念していることは、最近特に術後のリハビリ時間が激減していること。
いくら医療技術が進歩しても最終的にはリハビリがしっかりと出来ていなければ何の意味もありません。
また患者自身もリハビリ依存型から、リハビリ自立型に頭を切り替えていく必要があると感じています。
協会に来訪される患者さんには
このことをしっかりとお伝えした上でアドバイスをさせていただいております。
大変厳しいことを申し上げますが、ただブログ記事を読んで「ああ、そうか。」と情報収集するだけではなく、自分自身だったらどうするのかを考える機会をぜひ作るようにしてくださいね。
そうすれば、あなたの術後には明るい未来が待っているはずです。
この記事があなたの闘病生活に役立つことを願ってやみません。
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