
変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
2025年4月11日
起業支援ネットワークNICe様に、私の協会活動を取り上げていただきました。
そこでは、2007年3月に突然の歩行困難に襲われた私が、変形性股関節症の闘病と協会活動をどのように立ち上げ、どのような想いで進めてきたかが紹介されていました。
読んでいて、当時の想いがよみがえり胸が熱くなる思いでした。
改めて、こうして今協会活動を続けられていることに感謝しています。
今回は、NICeで紹介いただいた内容を共有させていただきます。
少し長いのですが
NICeの掲載文をそのまま転載させていただきます
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ユニバーサルデザインをテーマに事業展開してきた井口さんは、2007年のある日、突然の激痛に見舞われ、歩行困難に陥った。
医者からは、変形性股関節症と診断され、「歩行は控えて。仕事もやめたほうがいい」と告げられた。起業家の道が閉ざされるショックと、あまりの痛みで、目の前が真っ暗になったと言う。だが、井口さんは諦めなかった。
鎮痛薬や湿布に頼らず、試行錯誤で闘病を続け、発症から5年後、ようやく納得のいく名医に出会い、人工股関節全置換の手術を受ける。そして、再び立ち上がり、起業家として新たな道を拓いた。
自らが渇望した、「変形性股関節症と正しく向き合う会」を立ち上げ、徹底した患者目線で、同症の人たちのサポート事業を広げている。○●○─────────○●○
「発症した当時は、すがる思いでネットを検索しました。
この痛みを何とかしたい、起業家人生を終わらせたくない。
そのために、希望や勇気を得られるような、頑張ろうと思えるような、患者発信の体験談や具体的な情報が欲しかった。
けれど、実体験を伝えるような患者目線の情報はなく、専門の医学文献ばかり。この病気とどう向き合えばいいのか、保存なのか手術なのか。
手術を受けるにしても、どういう医者、病院がいいのか。
手術の前後、リハビリ、退院後の生活や仕事、痛みや不安の対処法、もろもろの感情や思い。なるべく前向きに闘病生活を送りたい、でもどうすれば?
体験者に聞きたいこと、相談したいことが山盛りでした。
患者の会もひとつは見つけたものの、WEBで見ると後ろ向きで、私が望むようなコミュニティとは思えませんでした。患者の受け皿がどこにもない、ならば、自分で!と、手術した年に、一般社団法人を設立しました。5年間の闘病経験を無駄にしたくない、活かしたい。
私が体験し、得た知識や情報、ノウハウを惜しみなく発信して、サポートしていこうと思ったのです。とはいえ、当時の私はwebスキルもなく、メールしかできませんでした。
模索しながら、地道にコツコツと、週1、2回のプログ、SNSやメルマガ、そのうち、動画も配信するように。
情報発信以外にも、闘病中に、マッサージ指導をしてくれた専門家と、股関節の痛みを和らげるアロマクリームを開発していたので、そのクリーム&マッサージを行うメディカルアロマケア個別体験会、個別相談など、少しずつ活動を増やしました。ただ、時には、詐欺まがいの人や、患者たちを狙う、悪意ある医療関係者が寄って来たりと、始動してから初めて知る、業界のブラックな面に驚くことも。
逆に、いい出会いもあって、ITに精通した起業家仲間に、発信アドバイスを貰ったりと、信頼できる輪も少しずつ広がってきました。私の執刀医は「退院する時、もう杖は卒業!」という方針で、入院中に、安心安全な環境とスタッフ陣に見守られて、徹底したリハビリをすることができました。
その一方、手術数優先で、術後のリハビリやケアをないがしろにする病院も少なくありません。患者にとって、手術はゴールではなく、スタートなのに、です。
特に専門家の指導のもとで行う、筋肉強化トレーニングのリハビリと同時に、運動をしたら股関節ケアを行うこともとても大事なのです。
このセットの重要性をしっかりと伝えねばと思い、2019年から、柔道整復師と提携して、両輪のリハビリプログラムも提供しています。結果を必ず出す!が私のモットー。しかも、ただのリハビリサービスとは違って、とことん伴走型で、効果は大、と自負しています。
たとえば、「岩山に登りたい!」というような夢や、その方の人生にまで踏み込んで、実現へ向けてサポートしています。
おひとりおひとりに、深く、濃く関わるので、それだけ時間もパワーも要しますが、やり甲斐も喜びも格別。顧客数だけでは測れませんね。
コツコツと少しずつ、深化してきて今に至りますが、これからも、患者目線を貫きながら、進化させていきます」□───────────────────□
あなたの挑戦を応援しマッスー☆
ワンポイントガイド
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「友人・知人のなかで、誰が一番アクティブか?」と問われたら、間違いなく「井口由紀子さんだ」と私は答えます。そもそも彼女と最初に出会ったのは、とある異業種交流会が開催した、熊本県での集まりの場でした。
私はその交流会で講演を依頼されていたので、熊本へお邪魔することは当たり前ですし、翌日には熊本城ツアーなども組まれていて、大層楽しい旅行でした。
ところが井口さんは、交流会当日も翌日も予定が詰まっていたため、私の講演会が終わった夜になってから熊本に到着し、短い時間、私や仲間と交流しただけで、翌日もツアーに参加することなく、朝の飛行機で帰京したのでした。普通、そういう状況なら遠隔地の集まりなどに参加しませんよね。
「すごい人だ」と思いました。
その後、別の交流会に出かけると、そこにも井口さんが。
「起業したばかりなので、勉強と人脈作りに励んでいる」と。
本当に行動派だと、舌を巻きました。ところがほどなくして、誰よりも動き回る井口さんに病魔が襲いかかります。
変形性股関節症が進行してしまったのです。なんてことだ……。しかし、彼女は挫けませんでした。挫けないどころか、その経験に事業機会を見出し、猛烈なチャレンジを繰り広げていきます。
私も井口さんのように、目的に向かって果敢に動ける人間だったら……、
そう思ったことも一度や二度ではありません。ですが、やはり私は応援団タイプ。
ひとつの事業にとことんのめりこめない私だからこそ、「一所懸命」に活動に取り組む井口さんを応援したいし、応援し続けねばと思うのです。
(ますだ)一般社団法人起業支援ネットワークNICe発行
「つながり力で起業・新規事業!メールマガジン229号」より転載
NICeの紹介記事を拝読して
これまでの歩みが一つ一つ心に浮かんできました。
また、代表の増田さんの応援メッセージからは、大変元気をいただきました。
実は、増田さんには、以前から大変お世話になっています。
壁にぶつかるたびに的確なアドバイスをいただいているだけでなく、協会の「変形性股関節症と正しく向き合う会」という名称も、増田さんと一緒に考えたものです。
それだけではありません
現在協会が活動できているのも、NICeが最も大切にしている”つながり力”で知り合った多くの専門家の支えがあってこそです。
今回協会活動を
このような形で取り上げていただけたことは、とても光栄であり励みにもなりました。
今後も決して諦めることなく、協会の活動を進めていきたいと改めて決意しました。
これからも、患者さんの「本気で病気を克服したい」という想いや諦めかけた夢・目標を実現するために全力で伴走していこうと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
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