変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
今日は、私が人工股関節手術を行うに至った理由を、自分自身の体験談そのものを通じてお伝えしようと思います。
手術をどうするか迷っていらっしゃる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ぜひご覧ください。
私は2007年に
自宅近くの整形外科クリニックで変形性股関節症という診断を受けました。
そのとき医師から言われたのが「仕事を辞めなさい」の一言。
その一言で、私は一気にその医師との信頼関係が築けなくなってしまいました。
さらに、クリニックでのリハビリ後はかえって股関節の痛みが増してしまう状況。
歩いて帰るのも大変なくらいだったことを覚えています。
他に近所に良い医者がいなかったので、仕方なくそのクリニックにリハビリに通いましたが、一向に良くなる気配がなかったため、最終的には行くのを止めてしまいました。
それからというもの
私は日々自分に合った医師を探し続けました。
最初の医師を含めて4人目。
かなり苦労しましたが、ようやく今の主治医との出会いがありました。
結局、3年の月日が経過していました。
その間
股関節の痛みは徐々に増していきました。
動き回れる距離も限られ、仕事の内容も大幅に見直すことになり、さらに日常生活においても家族のサポートが必要になってきたのです。
そんな不自由な生活であっても仕事だけは辞めずに何とか続けていました。
なぜなら、私の場合は、仕事で自己成長をしたいという強い想いがあったからです。
加えて、大好きな仕事を一生続けていきたいとも考えていました。
そして、仕事を続けるという前提で自分の股関節とどう向き合っていくかを考えたとき、なるべく早いうちに技術のある医師を探して手術をするという結論に達したのです。
当時は
現在のようにインターネットで検索しても良い情報を得られる時代ではありませんでした。
そのため、自分に合った医者を探すのには、時間も労力もかなり必要でした。
そんな私の歩く姿を見て可哀そうに思った二人の友人から紹介されたのが、今の主治医でした。
もっと早くに今の主治医と出会っていたら、手術をしなくても良かったかもしれません。
50代の本当に大事な時期において
長い闘病生活を過ごすことが本当によいのかどうか。
これは、患者にとって非常に重要なテーマだと考えております。
確かに、手術時期を延ばすことで再置換の年齢を遅くすることはできます。
ただ、不安を抱えながらの闘病生活は50代の最も大切な時間を奪っていくことにも繋がります。
変形性股関節症の患者さんは
「手術をするかしないか」にフォーカスしがちです。
それも重要なことではありますが、同時に自分にとって一番大切な時間の使い方についてもぜひ考えてほしいと思います。
この記事が少しでもあなたの人生においてお役に立てれば幸いです。
最新記事をすぐ読みたい方はメルマガ登録!
メールアドレス入力するだけで
定期配信するブログ記事をすぐにご覧いただくことができます。
ぜひご登録下さい。