変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
「健康寿命」ってご存知ですか?
「健康寿命」とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと。
先日、あるテレビ番組を見ていたら、人工股関節手術の第一人者である石部基実先生が出演されていました。
そこで先生がおっしゃっていたのが、
“ 健康寿命は、自分で歩ける時間とほぼ一致する ”
という内容でした。
自分で歩くために非常に重要なのが、股関節。
ここに不具合が生じると、歩く、座る、立ち上がるなどの動作が難しくなり、日常生活にも影響が出てきます。
最悪、寝たきりの介護生活につながる可能性もあります。
だからこそ股関節に異変を感じたら、直ぐに行動し「健康寿命」を保ちましょうというものでした。
変形性股関節症を始めとする股関節のトラブルに悩む人にとっては聞き逃せないですよね。
私自身が非常に納得したので、ぜひたくさんの人に知ってほしいという想いでこの記事を書きました。
変形性股関節症で「健康寿命」が損なわれた私の経験
私は、変形性股関節症の患者でした。
現在は人工股関節の手術を行い「健康寿命」を取り戻しています。
が、特に変形性股関節症の末期のころは、完全に「健康寿命」が失われた状態でした。
症状が進行すると、外出することが徐々に難しくなる。
例えばこの記事などでもお伝えしましたが、数十メートルも歩くと脚の付け根がひどく痛くなり、外出そのものが困難でした。
同時に、そんな「健康寿命」が失われた状態は、気持ちにも大きなダメージを与えます。
私も末期状態の時には、精神的にもかなり落ち込みました。
今でこそ「健康寿命」を取り戻せていますが、あんなつらい体験はしたくない。
あんな経験をする人が一人でも少なくなって欲しい。
心からそう思います。
ちなみに
当時の私が精神的な落ち込みをなんとかしたいと試していたのは、自宅でできるモチベーションアップでした。
例えば、綾小路きみまろのDVD鑑賞やスポーツのテレビ観戦、日本代表のサッカーの試合を見る、などです。
特にサッカーは、試合後のインタビューで選手の前向きなコメントに本当に励まされました。
私もこの病気としっかり向き合っていこうという気持ちになりました。
今でも、サッカー観戦は私にとっての大切な趣味の一つです。
股関節に違和感を感じたら、すぐに対処してください
あなたがもし股関節に「何か変だなあと」違和感を感じることがあったら、すぐに整形外科を受診し、適切な運動指導を受けるようにして欲しいと思います。
ここでいう適切な運動というのは、1人1人の体の状態に合った運動のことです。
水泳、ヨガなどの集団指導ではなく
・ 整形外科で理学療法士による個別指導
・ 少々お値段が高めになりますが、運動指導歴の長いパーソナルトレーナーや理学療法士による指導
を受けられることをおススメします。
そういう“すぐの対処”があなたの「健康寿命」を少しでも延ばすことにつながると思います。
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。