変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
歩く、座る、立ち上がるなどの日常生活動作を一人で問題なくこなせること。
これは、日常生活を普通に送るために非常に重要なことです。
なぜなら、日常生活動作を一人でこなすことが難しくなると、最悪、寝たきりの介護生活につながることもあるためです。
私も闘病時代、特に末期は日常生活動作がうまく行えず、本当にツラい思いをしました。
今日は、そんな体験を踏まえた記事です。
「股関節がいつもと違う。なにか痛い感じがする」
と感じることがある方にぜひご覧いただきたい内容です。
「股関節に違和感を感じたら、すぐに対処する」
これが、今回私が強く伝えたいことです。
なぜなら、冒頭でもお伝えした通り「普通に日常生活動作をこなすことができる」というのは本当に幸せなことだからです。
私の経験からお伝えすると
私は、現在では人工股関節の手術を行い自分で不自由なく歩くことができますが、特に変形性股関節症の末期の時期は普通に歩く・座る・立ち上がる、などの日常生活動作が普通に行えない状態でした。
当然ですが、家事や外出も難しくなります。
ひどい時期は、家族の支えなしには家事も行えず、数十メートルも歩くと股関節がひどく痛くなるため、外出もできませんでした。
そんな状態が続くと、気持ちも大きく落ち込むことになります。
周りに申し訳なく、自分自身も悔しい気持ちを感じる日々でした。
このように「日常生活動作をこなすことができない」のは想像を超えてツラいものなのです。
「股関節に違和感を感じる」とは
では、「股関節に違和感を感じる」とは具体的にどのような状態なのでしょうか。
6つのチェックポイントを挙げておきますので、ご自身で確認して下さい。
1.立ち上がったり長く歩いたら脚のつけ根に違和感がある
脚のつけ根が何となくいつもと違う感じであれば、要注意です。
2.激しい運動をしていた時に違和感がある
運動後に脚のつけ根の違和感がある場合は、トラブルの初期の可能性があります。
3.椅子に座っているときに足が組みにくい
股関節の可動域が狭くなると、足が組みにくくなります。
4.人から「歩き方が変だ」と言われた
自分で自覚するのは難しいのですが、股関節の痛みなどトラブルがあると、それをかばうために楽な歩き方をするようになります。
そのことが、体を傾けながら歩くようになる”不自然歩行”につながり、結果として「歩き方が変」という指摘をされることになります。
5.靴下をはくことや足の爪を切ることが難しい
股関節の可動域が狭くなるので、股関節を大きく曲げる動作が難しくなります。
6.脚のつけ根が鳴る
股関節トラブルの初期には「音が鳴る」ことがあります。
頻繁に鳴る場合には専門家にチェックしてもらいましょう。
股関節に違和感を感じたときの対処
それでは、股関節の違和感を自覚した後はどうすればよいでしょうか。
答えは、まず整形外科を受診することです
当たり前と思うかもしれませんが、今の自分の股関節の状態を正確に把握し、病状の進行を抑えるための対処策を知ることはアナタが思う以上に大事なことです。
なお、医者を選ぶときはこちらの記事も参考にして下さい。
次に、適切な運動指導を受けることです
病状の進行を抑えるには、1人1人の体の状態に合ったリハビリ運動を行うことが非常に重要になります。
整形外科で理学療法士による個別指導を受ける。
運動指導歴の長いパーソナルトレーナー、理学療法士、柔道整復師による指導を受ける。
とにかく、自分自身の股関節の状態にピッタリと合う適切な運動を継続することが重要です。
「股関節の違和感」にすぐ対処することは本当に重要です
早期の対処によって、日常生活動作への支障を減らすことができる可能性が大きく上がります。
この記事を通じて、一人でも股関節の痛みで悩む人が減ることを心から願っています。
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