変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
3月に入り、少しずつ暖かくなってきました。
とはいえ、やはりまだ寒い日も少なくありません。
そんな寒い日に変形性股関節症の患者の悩みの種となるのが、股関節の痛み。
股関節の痛みを何とかしたいと試行錯誤する患者さんも多いでしょう。
経験的にご存じかもしれませんが
股関節の痛みを抑えるために効果的なのが、身体を温めることです。
今日は、股関節の痛みを抑えるための”上手な身体の温め方”をお伝えします。
全て、私が実際に試してよかったやり方です。
痛む股関節を少しでも楽にしたい患者さん、ぜひご覧下さい。
股関節痛を抑えるための”上手な身体の温め方”
使い捨てカイロを使って温める
１つ目は、使い捨てカイロです。
私の闘病時代、末期で寝返りもできない痛みを感じていた時期に本当に助けられました。
小さなカイロでも劇的な効果があり、股関節の痛みがすぐに和らいだことを覚えています。
使い方としては、使い捨てカイロをお尻の真ん中に貼るだけなのですが、直接肌に貼るのではなくスパッツなどの上から貼ることが重要です。
蒸しタオルを当てて温める
2つ目は、蒸しタオルです。
こちらも、使い捨てカイロ同様に股関節痛に即効性があります。
やり方は、痛みがでた股関節などに、蒸しタオルを3～5回程度繰り返し置くだけ。
美容室でのシャンプー後に蒸しタオルを首の下に置いてくれることがあると思いますが、あのような感じで当てるイメージです。
私の場合は、特に冬の時期に家の中でよく蒸しタオルを当てていました。
アロマ浴で身体を温める
3つ目は、アロマ浴です。
「聞いたことがある」という方も多いかもしれませんが、私がおススメする”アロマ浴”は、万能精油と言われる”ラベンダー精油”を入れたお風呂に浸かることを指します。
ラベンダー精油には、リラックス効果、安眠効果、痛みをやわらげる効果、免疫力アップの効果、殺菌効果、血行を良くする効果、皮膚トラブル改善効果（日焼け、やけど、ニキビ、虫刺され、水虫など）などがあり、股関節の痛みを和らげてくれます。
ちなみに私の場合、次のような方法でアロマ浴を行っていました。
１．シャワーで体を温める
２．ラベンダー精油を入れたお風呂にゆっくりと浸かる
３．浸かりながら、足首、ふくらはぎ、太ももなどを念入りにマッサージする
ポイントは、
・ラベンダー精油は専門店で購入すること
・効果を高めるためには、湯船に５分ぐらい浸かること
・汗が出てきたくらいで浴槽から上がること
です。
特に、専門店の精油を使うことは重要です。
専門店の精油は混ざり物が少なく純度が高いため、体の温まり方が本当に違います。
ちなみに、アロマ浴は半年以上継続することでより効果を実感できるようになります。
少し長い目で続けてみて下さい。
食べ物で身体を内側から温める
少し別の視点になりますが、股関節の痛みには、股関節によい食材を使った料理を取って、身体の中から温めることもおススメです。
鍋もので温まる
具体的には、水炊きやサムゲタン、豆乳鍋などがあります。
お鍋の材料として、
・股関節の炎症を軽くする効果を持つショウガ
・股関節の軟骨をサポートする成分であるグルコサミンを含む食材（えび・かに）
・鶏の手羽先、長芋、山芋
などを使うとよいです。
汁物で温まる
具体的には、なめこのお味噌汁やふかひれスープなどが挙げられます。
なめこやフカヒレには、グルコサミン同様に股関節の軟骨をサポートする効果があるコンドロイチンが含まれるため、ぜひうまく取り入れて下さい。
また、先ほどお伝えしたショウガを使った生姜湯やスープなどで温まるのもおススメです。
カレーで温まる
カレーに使われるターメリックには、ショウガ同様に股関節の炎症を軽くする効果があります。
寒い時期に熱々のカレーを食べると、身体の中から温まるだけでなく、股関節の痛みも抑えてくれます。
少しでも
日常生活に取り入れることができそうなものがあれば、ぜひお試しください。
きっと、股関節痛を抑えるために役立つはずです。
この記事が少しでも股関節痛で悩む方に役立つことを願っています。
患者目線から見たお役立ち情報を知りたい方へ
メールアドレス入力するだけで
定期配信するブログ記事をすぐにご覧いただくことができます。
ぜひご登録下さい。
