変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
以前、このブログでナビゲーションシステムについてご紹介いたしました。
このナビゲーションシステムは、人工股関節全置換術や人工膝関節全置換術などに使用されており、現在再置換を除いた人工股関節全置換術は、日本では年52,500件、人工膝関節の場合は、年80000件行われています。
今回は、そのナビゲーションシステムにさらにロボットアームを追加したシステムが初の保険適用になるというニュースについてお伝えします。
新しいナビゲーションシステム「Mako」(メイコー)
この新しいナビゲーションシステム「Mako」はロボットアームを追加したシステムです。
「Mako」を活用することで、これまで医者の技量と経験に頼っていた施術をより正確な手術に導くことが期待されています。
また、治療計画にない動きをすると自動停止したり、痛んだ骨を削って人工関節を予定の角度通りに設置することができます。
これにより術後の痛み軽減や脱臼率の低下に繋がり、早期の退院も期待できるとのことです。
このようなシステムが保険適用対象となることで、患者側としては手術を受ける環境がよくなります。
これは、素晴らしいことだと思います。
一方で私が感じたのは
技術の進歩によって患者への体の負担は減りますが、それを扱う医師という「人間」の技術がある程度の水準に達していないと、患者にとっては不安が残る、という点です。
機械やシステムがいかに素晴らしくても、それを動かす人が最も重要であるということを改めて考えさせられたニュースでした。
この記事があなたの闘病生活にお役に立てればうれしいです。
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