変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
最近、股関節だけではなく、他の病気も抱えている変形性股関節症の患者さんが少しずつ増えてきているように感じます。
この感覚は、協会が主催するメディカル・アロマケア体験会や個別相談にご参加いただく患者さんの傾向とも一致します。
変形性股関節症や変形性膝関節症の場合
患者さんは、日常生活に不安を感じるレベルの股関節や膝の痛みを感じてから、初めて整形外科を受診しようと考えるようになります。
受診すると診断名がつきますが、実は股関節や膝が直接の原因ではない場合も見受けられます。
例えば
元々腰や背中に何らかの問題を抱えていた人が、整体院や整骨院などに通院して何となくごまかしつつ生活をしていたが、完全に良くならない状態のまま途中で治療を止めてしまった。
そして、数カ月、数年後経ってから突然股関節や膝に痛みが出たため整形外科を受診した。
こういうケースでは
患者さんは今までの経緯を全て医者に話していない場合があります。
なぜなら患者さんは、股関節の痛みが気になり始めると他の部分の痛みが気にならなくなってしまうことが多々あるからです。
また、心の奥底には「全てを話したら悪い診断結果が出るのではないか」と躊躇してしまう気持ちもあるかもしれません。
患者さんが医者に本当のことを伝えなければ
本当は不要なのに、変形性股関節症の末期で手術が必要という診断が下されるかもしれません。
その結果を受けて手術をした場合、他の部位の痛みが新たに出てくる可能性が高まります。
ただ、医者にそれを訴えたとしても「手術は成功していて、股関節の状態もよいです。」という結果に終わります。
手術によって股関節の痛みはなくなったものの、今度は過去に治していなかった部位の痛みを感じることになります。
これでは、患者本人にとってよい結果になったとはとても言えません。
もし患者さんが
医者に、過去の経緯も含めて全ての情報を包み隠さず伝えた場合、有能な整形外科医であれば、痛みの部位だけではなく、過去の部位も含めてレントゲンやMRI写真の撮影をするはずです。
そしてその患者にとって、どの治療方法がベストなのかを教えてくれるでしょう。
つまり
整形外科を受診する際に患者が取るべき対応としては「過去の経緯を含めて包み隠さずに話をすること」が必要なのです。
そうすることで、最終的には患者と医者、双方において信頼関係を失うことなくよい結果をもたらしてくれると思います。
この記事が少しでも今後の闘病生活のお役に立てば幸いです。
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