変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
あなたは「アロマ」って聞いて最初に何を思い浮かべますか?
やはり「アロマ=いい香り」でしょうか?
確かに日本では、アロマ=香り、という理解が一般的ですね。
ところが、それだけじゃないんです。
この記事でもお伝えした通り、アロマは股関節の痛みにとっても効果があるんです。
実際、ヨーロッパでは、アロママッサージなんかは医療として行われているんです。
今日は、アロマがなぜ股関節の痛みに効果があるのか、理屈の面からお伝えします。
もしあなたが股関節の痛みに悩むのであれば、理屈を知って納得した上で、ぜひアロママッサージやアロマ浴など、アロマを使った股関節痛の対処を試してみてくださいね。
アロマがなぜ股関節の痛みに効果があるのか
まずは前提
ここまで、私は「アロマ」という言葉を使ってきました。
この「アロマ」と呼んでいるものは、実際には人間の体に様々な効果を持つ、微細な物質のことです。
一般にはアロマ精油(エッセンシャルオイルともいう)として販売されています。
股関節の痛みに効果がある理由
結論から言うと、アロマは
「股関節の痛みに効果のあるアロマ成分」を「直接体に取り込むことができる」
という性質を持つため、股関節の痛みに効果があります。
もう少し詳しくいうと
理由1.股関節の痛みに効くアロマ成分が存在する
アロマには本当にたくさんの種類があり、それぞれどんな効果があるのか、ということが現在ではかなり明確になっています。
その中で、股関節などの関節痛に効果があると判明しているアロマもたくさんあります。
例えば、ラベンダーなどはよく知られています。
もちろん、股関節の痛みを抑えるためにアロマを使うときには、使う人の症状に合わせてアロマを選ぶのですが、そもそも「股関節の痛みに効果があることが明確になっているアロマが存在する」ということが一つ目の理由です。
理由2.アロマ成分が人間の体に直接吸収される
先ほどもお伝えした通り、アロマ成分は人間の体に直接吸収されます。
「香り」として鼻から吸収される場合
鼻→粘膜→嗅毛(しゅうもう)→電気化学信号伝達
→嗅神経→嗅球→嗅素→大脳辺力系→皮質・扁桃
→視床下部→内分泌系・自律神経系
と複雑な経路をたどって、直接脳まで伝達されます。
ちなみに、この電気化学信号が生まれてから脳(正確には大脳辺力系)まで伝達される時間はなんと0.0078秒。
アロマは、本当に一瞬で脳まで届く。
だからすぐ効果を実感できるんです。
このお話は、私自身の経験からもすごく納得できます。
皮膚から直接吸収される場合
この場合は、2つのルートで股関節の痛みを引き起こす毒素を体の外へ排出する効果があります。
1つ目は、
皮膚→表皮→真皮→毛嚢(もうのう)→皮脂腺
→毛細血管→血液中→全身循環→肝臓→毒素排出
のルート。
2つ目は、
皮膚→表皮→真皮→毛嚢(もうのう)→皮脂腺
→毛細血管→血液中→全身循環→全ての臓器
→胃・腎臓・肺→腸・膀胱・肺→毒素体外へ排出
のルートです。
ちなみに、上記2つのルートで毒素が体外へ排出される時間は、何と60分だそうです。
「香り」として、脳に効く。
「皮膚からの吸収」で痛みを起こす毒素を体の外にだす。
しかも短時間で。
これが、二つ目の理由です。
ぜひ納得した上で試してみてください
股関節の痛みに悩むのであれば、アロマは有効な方法の一つになります。
具体的には、アロママッサージやアロマ浴が効果的です。
(アロマ浴の具体的なやり方は、こちらにまとめてあります)
実際に試してみることで、きっとその効果を実感されると思います。