変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
私達の日常生活においても
ロボットが少しずつ導入されるようになってきていますね。
あるテレビ番組を見ていたら、開発者自身が引きこもりの経験をしたことで「孤独を解消するための分身ロボット」を開発したというお話でした。
そのロボットを開発したのは、吉藤健太朗さんという青年。
一目見て、どこかで会ったことがある人だなあと思ったら、以前、私が参加していた早稲田大学福祉ロボット研究会でプレゼンしていたあの青年でした。
今では起業して、オリィという名前の分身ロボットを大手企業などにレンタルできるまで成功されていました。
このようにロボットは、私達の身近な生活にも浸透しつつあると思いました。
そして
変形性股関節症患者にとってのロボットと言えば、人工股関節手術や人工膝関節手術を支援するロボットがあります。
これらの手術に使われるロボットは、2019年から保険点数が追加される形で保険適用となりました。
2019年末の時点では、日本では
・アメリカのストライカー(Stryker)の「メイコー」9台
・イギリスのスミス・アンド・ネフュー(Smith&Nephew)の「ナビオ」8台
導入されています。
人工股関節手術の場合は
骨を削って、人工股関節を正しい位置に設置する必要があるのですが、角度や位置が非常に重要で熟練の医師でも難しいとされています。
支援ロボットの導入により手術の精度が高まり、人工股関節がずれて不要な部分を削ることが少なくなり、患者への負担もかなり減って、入院期間も短くなってきています。
しかしながら
このような手術支援ロボットは、高額のため、資金を回収するにはかなりの時間がかかってしまいます。
ここで挙げている「ナビオ」の場合は、保守費用を含めると約9,000万円のコストがかかってしまうため、ある程度資金に余裕のある病院でないと導入できないのが現実です。
いずれにしても
そのロボットを扱うのは医師ですから、ロボットを自由に扱うことができるような技術研修をしっかりと積んでほしいと願うばかりです。
この記事が手術を検討されている患者さんにとって、役立つことを願っております。
井口のリハビリ運動の様子をお伝えします
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