変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
私が協会で受ける相談を通じて、感じることがあります。
それは、変形性股関節症に悩む患者さんは、同病を克服した経験談を聞くことで不安な気持ちが軽くなるということです。
私もそうでしたが、変形性股関節症を克服したという事実を目の当たりにすると、前向きな希望を感じることができるのです。
今日は、変形性股関節症の患者さんに向けて、私自身の実体験をお伝えします。
「適切なリハビリ運動と股関節ケア」を継続することで、変形性股関節症を克服し、現在では同年齢の健常者と同じレベルの筋力に回復、日常生活も不自由なく過ごせているというお話です。
ぜひご覧下さい。
私が人工股関節の手術をしたのは
主治医の方針から左側が2010年、右側が2012年のことでした。
2010年の左側手術は入院期間は3週間でした。
ただ、私はこれまでの闘病生活でリハビリ運動の重要性を痛切に感じておりましたので、毎日2~3時間のハードなリハビリを行っていました。
また、大ベテランの理学療法士の先生からしっかりと運動指導を受け、夜は病室の前の廊下での歩行練習。
退院間近には、廊下の踊り場にある自転車漕ぎマシンで自主トレーニングも行っていました。
このようなリハビリ運動が実を結び、退院時には杖なしで公共機関を使って自宅まで帰ることができました。
家事や仕事についても、翌日から通常通りにこなすことができました。
退院後は
自宅で入院中に行ったリハビリメニューを毎日継続しました。
さらに1年後、リハビリメニューが物足りなくなったため、苦労して腕のよいパーソナルトレーナーを探し、指導を受けるようになりました。
メニューとしては、下肢トレーニングを中心にストレッチ、スクワット、腹筋、背筋などの基礎トレーニングを月2回ペースで行っていました。
しばらくすると、月2回のトレーニングでは効果的な筋力向上に繋がらないことが分かり、週に2,3回自宅近くのサーキットトレーニングに通うようになりました。
このように
その時々の私自身の股関節の状態に合う形で適切なリハビリ運動と股関節ケアを継続した結果、筋力向上が維持できるようになりました。
もちろん、現在、私は問題なく日常生活を送ることができています。
また、2018年に中京大学の先生から依頼を受けて人工股関節手術後の人を対象にした筋肉量の調査に参加したところ、同年代の健康な人と同じ筋肉量があるとの結果でした。
今では、バーベルを持ち上げたりスクワットをしたりできるまでになっています。
上記は
変形性股関節症を「適切なリハビリ運動と股関節ケア」の継続により克服した1つの事例です。
ただ、闘病中の患者さんが、ご自身の股関節の状態に合わせたリハビリ運動を継続することで、変形性股関節症を克服できる可能性があることを示しています。
ぜひ、この事実を胸に日々の闘病生活を少しでも前向きに送ってください。
この記事が少しでもアナタの気持ちを軽くすることに役立つことを願っております。
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