変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
「変形性股関節症の末期患者です。
医者から、リハビリ的な意味でもなるべく股関節を動かすように勧められました。
でも、実際にやろうとすると痛くてなかなかできないんです。」
寒くなってきたこの時期から、こういう相談が増えてきます。
こういったケースでは、病院で処方された痛み止めの薬を飲んだり、シップを貼るなどの対処をして、なんとか体を動かそうと頑張る方が多いです。
痛み止めやシップは、初期には有効かもしれません。
ただ、特に末期のように股関節の痛みがひどくなった後では、それだけでは不十分であることも多いです。
股関節の痛みが治まりきらない状態でリハビリ的な運動を行うのは、かなりツライですよね。
私もそうでしたので、よく分かります。
今日は、そんなときどうすればよいか、ヒントをお伝えしようと思います。
もちろん、病状は人それぞれなのですが、私自身には効果があった方法です。
ぜひ参考にしてください。
そもそも、股関節が痛いとなぜ運動できないのか?
ここを知っておくと、どうすればよいのかが見えてきます。
まずはここから押さえましょう。
ちなみに
この疑問を病院で聞いてみると、よく言われる説明が、
「軟骨がすり減って、骨と骨がぶつかって痛みが出る。」
というものです。
ただ、実際には軟骨には神経がないため、痛みを感じることはありません。
実は、痛みを感じるのは、股関節周辺の筋肉が頑張りすぎるためなんです。
例えば臼蓋形成不全の場合。
股関節の受け皿となる、屋根の部分が小さいため、股関節は常に不安定な状態になっています。
そんな不安定な状態を何とか支えるために、股関節周辺の筋肉は頑張らざるを得なくなります。
そういう状態が常態化すると、結果として股関節周辺の筋肉に疲れがたまります。
頑張りすぎて疲れがたまった筋肉をさらに動かそうとするとどうなるか。
痛くて痛くて運動ができなくなってしまうのです。
じゃあ、どうすればいいの?
では、こんな状態の股関節の筋肉をリハビリ的な運動ができるレベルに戻すにはどうすればいいのでしょうか。
それは、頑張りすぎた股関節の筋肉を
・ キチンと温めて
・ キチンとほぐしてから
運動をすることです。
この記事にも書いたのですが、股関節周りを温めると、股関節の痛みが引きます。
つまり、
・股関節を温めて
・ほぐす
ことができると、股関節の痛みが引き、血行のよい状態になります。
その状態であれば、リハビリ体操などの軽い運動ができるようになります。
ちなみに、私の場合は
・筋肉を温める → アロマ浴
・筋肉をほぐす → アロママッサージ
をおこなっていました。
アロマ浴→アロママッサージ→リハビリ体操の順に行うことで、末期でも股関節の痛みが比較的少ない状態で体を動かすことができたのです。
ぜひ試してみてください
リハビリ的な運動をしようとしたけど、股関節が痛くてツライ。
そんなケースでは効果があると思います。
この記事が、少しでもお役に立てば幸いです。