変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
変形性股関節症を克服するために、リハビリ運動は絶対に欠かせません。
ただ、協会を通じてたくさんの患者さんと接する中で、リハビリ運動がうまく結果につながっているケースが想像以上に少ないことを実感しています。
そこで今回は、私が実際に見聞きした「リハビリ運動がうまくいかない理由」をお伝えします。
うまくいかない理由を前もって知ることで、きっとリハビリの失敗を避けるためのヒントになるはずです。ぜひご覧下さい。
実際にあった「リハビリがうまくいかない理由」
親の介護、家族の問題等により精神的な余裕がない
変形性股関節症は、親の介護などの時期と時期が重なって発症することが多い傾向にあります。
親の介護や家族の問題等への対応とリハビリが重なってしまうと、強い意志を持って当たらない限り、どうしてもリハビリ以外を優先してしまいがちとなります。結果としてリハビリを継続できなくなります。
このような状況はやむを得ない側面もありますが、リハビリと介護等への対応の折り合いをうまくつけることが大事です。
リハビリ運動を一生懸命にやり過ぎてしまう
これは、まじめな頑張り屋さんによくみられる理由です。
とにかく、リハビリ運動をたくさん、しっかりと取り組むことで股関節の痛みが軽くなると思い込んた結果、過剰に運動を行ってしまいます。
当然ですが、リハビリ運動は適切な運動メニューを適切な負荷で行わなければかえって逆効果となります。この点、本当に注意が必要です。
リハビリ運動を”学びすぎて”不安を感じてしまう
上記に通じるものがあるのですが、リハビリ運動をきちんと行い、真剣に結果を出そう考える患者さんは、リハビリについてできる限りのことを学ぼうとします。
この取り組み自体は本当に素晴らしいことですが、焦るあまり、一度にたくさんのことを学びすぎる方がいらっしゃいます。結果、たくさんの情報を自分の中で整理しきれず、不安を感じることがあります。
その経験が重なると、最終的には「難しすぎて自分にはできない」と挫折してしまいます。
このようなケースでは、一度にたくさんのことに取り組むのではなく、一つずつ段階を踏んで、しっかり自分のものにできてから次の取り組みを行うことが大事になります。
自己流でリハビリを進めてしまう
リハビリ運動は、自分の股関節の状態に合う適切な負荷の運動を正確なフォームで行う必要があります。ただ、自己流でリハビリを進めてしまう患者さんがたくさんいらっしゃいます。
正直に申し上げると、自己流のリハビリの場合、適切な運動メニューを適切な負荷で行うことが非常に難しいです。かえって体を痛めてしまうこともあり、最悪リハビリそのものができなくなる可能性さえあります。
自己流のリハビリではなく、専門家の指導を受けてリハビリを行うことを強くお勧めします。
なお、変形性股関節症を克服するためには
リハビリ運動と股関節ケアとセットで行うことがキモとなります。
私はこれを「リハビリ運動と股関節ケアの両輪の継続」として何度もお伝えしています。
簡単に言うと、
・ 変形性股関節症の患者は、股関節周辺の筋肉を強化することがすごく大事。
・ 併せて、股関節の運動後に股関節ケアもセットで行うことが必須。
・ なぜなら運動で酷使された筋肉は、運動後のケアを行うことで適切に回復するから。
という考え方になります。
この考え方に基づいて闘病を進めることで
私を始め、協会でサポートした患者さんも変形性股関節症を克服し、自分の夢ややりたいことを実現できています。
ちなみに私の場合
変形性股関節症を克服し、日常生活を何不自由なく過ごすことができているだけでなく、同年代の健康な人と同じ筋肉量を取り戻し、今ではリハビリ運動としてこんなことまでできるようになっています。
・【驚きの結果】6年正しくリハビリを継続したら…健康な人と同じ筋肉量を取り戻すことができました!【実体験】
私だけでなく、協会でサポートしている患者さんにも大きな効果がでています
一例ですが、上記は、伝い歩きしかできなかった患者さんが本気で「股関節の運動と股関節ケアの両輪」に取り組んだ結果、10か月で丸まっていた背中がシャンとまっすぐに伸びた様子を写したものです。
この方は、今では日常生活を普通に送るどころか、今年2月には「たった一人で沖縄旅行に行く」という目標を実現しました。本当に、以前と比較にならないほど自分に自信を持つことができています。
他の患者さんの事例もこちらにまとめてありますので、興味がある方はぜひご覧ください。
リハビリがうまくいかない理由を知ることで
きっとリハビリの失敗を避けるためのヒントが得られるはずです。
もし悩んでしまうようであれば、そのような患者さんに向けて、協会では井口由紀子の個別相談や個別相談付きのメディカル・アロマケア体験会も開催しています。興味があれば、うまく活用してください。
この記事が少しでも役に立つことを願ってやみません。
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