変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
最近、暑い日も多くなってきました。
寒い冬の時期からすると、股関節の痛みもだいぶ楽になっているのではないでしょうか。
ただ、そうはいっても股関節の痛みはやっぱりツラいと思います。
今回は、私が変形性股関節症を克服した経験と、協会でサポートしている患者さんの様子から得た知恵を元に、股関節が痛む患者さんに伝えたいことをまとめました。
股関節痛に悩む方は、ぜひご覧下さい。
股関節の痛みに即効性があるのは「薬を使う」ことだが…
股関節の痛みを抑えるために即効性があるのは、薬物療法です。
代表的なものとしては、飲み薬を使う、湿布と塗り薬を使う、坐薬を使う、注射する、などがあります。どうしても股関節の痛みに耐えられない場合は、薬も考える必要があります。
ただ、変形性股関節症は長期間に渡る闘病が必要な病気です。
健康のことを考えると長期間の継続使用はよくないということもあるため、薬物療法を行うかどうかの判断は非常に慎重に行う必要があります。
実際、私の場合は飲み薬と塗り薬だけしか使いませんでした。
参考までに、私の実体験をお伝えします。
「飲み薬」に関する実体験
私が股関節痛に悩んだときに最初におこなったのが、主治医に症状を話すことでした。そうすると、主治医は痛み止めの薬を処方してくれました。
ただ、痛み止めの薬の一時的には効果があるのですが、長期間服用すると胃腸障害が起きやすくなります。そのため、結局私はあまり飲み薬を使いませんでした。
「塗り薬」に関する実体験
股関節の痛みがだんだんとひどくなり始めたころから、私は痛みを何とかしようと様々な試行錯誤を行いました。
股関節痛を抑えることができる塗り薬がないかと、当時市販されていたほとんどの塗り薬や湿布を試しました。ただ、私にとっては、市販の塗り薬は効果がありませんでした。
ただし、股関節以外の痛みには役立ちました
私を含めた多くの患者さんがそうなのですが、股関節の痛みがひどくなると、痛みをかばうように無理な体勢を取りがちになります。結果、股関節以外が痛くなることがあります。
私の場合それが腰痛でしたが、本当にひどかったためよく腰に湿布を貼っていました。
最終的には自分に合うアロマクリームを作った
市販の塗り薬に効果を感じることができなかった私は、それでも股関節の痛みを何とか抑えたいと一心不乱に試行錯誤を続けました。
そして、最終的には4年かけて自分に合うオリジナルのアロマクリームを開発するところまでいきました。
ここまでする患者さんは少ないと思いますが、いずれにしても「薬を使う」ことは本当に慎重に判断する必要があります。
日々の股関節の痛みへのおススメ対処法
次に、私が実際に行ってみてよかった股関節の痛み対処法をお伝えします。
使い捨てカイロで温める
使い捨てカイロはかなり優秀です。
私の場合、寝返りも打つことができないほどの痛みを感じていた時期に重宝していました。
カイロを貼るだけで、股関節の痛みがかなり和らいだのを覚えています。
また、外出時にも効果を実感することが多かったです。
使い方としては、カイロをお尻の真ん中に貼るだけ。サイズは小さくても大丈夫ですが、直接肌に貼らず、スパッツなどの上から貼るとことをおススメします。
蒸しタオルで温める
蒸しタオルは、家の中でずいぶんとお世話になりました。
温め方としては、3~5回程度繰り返して、体の気になる箇所に蒸しタオルを置くだけ。
美容室に行くと、シャンプー後に蒸しタオルを首の下に置いてくれることがありますよね。
あんな感じで蒸しタオルを置きます。
これ、すごく気持ちいいんですよね。
メディカル・アロマケア+アロマ浴を行う
この方法は少し手間がかかりますが、本当におススメです。
メディカル・アロマケアとは
植物から抽出した凝縮成分を含む精油を入れたマッサージオイルを使い、体の気になる部分をマッサージすることを言い、ヨーロッパでは医療行為として認められているアロマセラピー(芳香療法)の一つです。
股関節の痛みへの対処策としての「メディカル・アロマケア」については、こちらの記事に詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。
アロマ浴とは
何となくイメージできるかもしれませんが、体の痛みを和らげたりリラックス効果を得るために、エッセンシャルオイル(精油)を入れたお湯で体を浸すことです。
私の場合、42度ぐらいの温度のお湯の中に股関節の痛みを緩和してくれるラベンダー精油を3~5滴入れ、よくかき混ぜてから半身浴を行っていました。
アロマ浴の詳しいやり方は、こちらまたは下記のQRコードからLINEに友だち登録していただくと入手できます。
根本的な対処は「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」を継続すること
ここまで、股関節の痛みについていろいろとお伝えしました。
ただ、私自身の病気克服経験と協会でサポートしている「結果を出した」患者さんの様子を見ていると、股関節の痛みへの根本対処としては、やはり「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」を継続すること以外にはないと思います。
「股関節の運動と股関節ケアの両輪」というのは
・ 変形性股関節症の患者は、股関節周辺の筋肉を強化することがすごく大事。
・ 併せて、股関節の運動後に股関節ケアもセットで行うことが必須。
・ なぜなら運動で酷使された筋肉は、運動後のケアを行うことで適切に回復するから。
という考え方です。
この考え方に沿った具体的な対策を継続することで、変形性股関節症の根本的な克服につながることが期待できます。
このお話は本当に大事なので、ぜひこの記事も熟読していただければと思います。
今回は
股関節が痛む患者さんに伝えたいことをまとめてお話しました。即効性のあるものから根本的な対処まで、もし少しでも参考になるものがあれば、ぜひ実際に行ってください。
わからないことや相談したいことなどがあれば、【個別相談付き】メディカル・アロマケア(股関節ケア)体験会や個別相談で伺うこともできますので、うまく活用してください。
この記事が少しでも役立つことを願ってやみません。
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