変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
私は子供時代
運動が大の苦手でした。
徒競走で1位を取ったことなどありません。
せいぜい2位を取って喜んだ記憶があるだけです。
大人になってもお付き合い程度でテニスやゴルフを楽しむぐらい。
特に、何かスポーツをしたという記憶もありません。
結婚してアメリカに住んでいた1年半の間に
夫婦でゴルフを楽しんだぐらいです。
帰国後は
特に運動することもなく、出産、子育てを経験。
50歳の時に変形性股関節症と診断されました。
以前のブログでもお伝えしましたが、私の主治医はリハビリをとても重要視している人でした。
ですから、術前と術後のリハビリについてはかなりしっかりと取り組むことができました。
その結果、術後の経過は良好。
両股関節を人工にする手術をしてから8~10年が経った現在でも、問題なく日常生活を送ることができています。
協会に来訪される患者さんの質問を受けて
「人工股関節にすると運動ができないのでは?」と思われている方が非常に多いことに気づきました。
そこで患者の皆様の少しでも励みになればと考え、私のトレーニング写真や動画をブログなどで掲載するようになったのです。
ただ、最近では、ブログをあまり読まずに私のトレーニング写真や動画だけを見て、すぐに私のようになれると思われる方もいらっしゃるのではないかと感じるようになりました。
私が現在のようになるまでには
両股関節を含めると10年以上かけています。
少しずつ負荷をかけて、現在の筋力を獲得・保持することができるようになっているのです。
もう少し詳しくお伝えすると
術前は、自宅で術前リハをしっかりおこなってから手術に臨みました。
私の場合は、主治医の方針から片方ずつ手術をおこない、2010年に左側を2012年に右側を人工股関節にしました。
最初の手術では、入院期間は3週間で入院中のリハビリは、毎日2~3時間とかなりハードでした。
理学療法士の先生からリハビリの指導を受けると汗びっしょり。
病室に戻るともうぐったりという感じでした。
それでも、夜は病室の前の廊下で歩行練習。
退院が近くなると、廊下の踊り場に設置した自転車漕ぎマシーンを使っての自主トレーニングを行っていました。
結果、退院時には杖なしで公共機関を使って自宅まで帰ることができたのです。
また、家事も仕事もその翌日から通常通りにこなすことができました。
退院後は
自宅にて入院中におこなったリハビリメニューを毎日30分~60分ぐらい継続していました。
1年後には、そのリハビリメニューが物足りなくなってきてついに、現在のパーソナルトレーナーから指導を受けるようになったのです。
しかしながら、最初からハードな運動をするのではなく、下肢のトレーニングを中心にストレッチ、スクワット、腹筋、背筋などの基礎的なトレーニングを月に2回ぐらいのペースで地道に行っていました。
しばらくすると、月2回のトレーニングではなかなか効果的に筋力向上に繋がらないため、自宅近くのサーキットトレーニング(カーブスのようなスタイル)にも週2~3回、通うようになりました。
その結果、筋力向上が維持できるようになり、最近の写真や動画でお見せするようなトレーニングができるまでに回復することができました。
このように、私の場合は、術後から7年ぐらいかけてようやく現在の状態に進化してきたのです。
保存療法中の患者さんや人工股関節の患者さんが
私のようになれるかどうかは未知数だと思います。
なぜなら人それぞれ股関節の状態が違っているため、それに合わせたリハビリ運動することがカギになってくるからです。
私の記事を読んで私と同様な回復を望むのであれば、それぞれの股関節の状態、あなた自身がどのようなリハビリ環境にいるのか、さらに、どのような心理状態であるのかによっても見えてくるゴールはそれぞれ違ってくるはずです。
最近リハビリなどに関するご質問をいただくことがありますが
メールによる簡単なやり取りでは、上記のような理由から質問者様自身にとって最適な返答はできません。
有料とはなりますが、個別相談やメディカル・アロマケア体験会にご参加いただければ、適切なアドバイスができると思います。
あなたが本気で良くなりたいと思うのなら
まずは、本気の行動で示すことがとても大切だと思います。
この記事があなたのリハビリ生活に役立つことを願っております。
こちらの動画も参考にして下さい
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