【変形性股関節症】「歩くのが本当にツラい!」元患者が実体験から得た”歩くことをラクにする3つの知恵”

       

 

変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。

変形性股関節症の患者であれば「歩くのがツラいなあ」と感じることがあると思います。
特に末期では生活に支障がでるほどの大きな悩みの一つとなるため、どう対処すればよいのか試行錯誤している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「歩くのが本当にきつい!」という患者さんに向けて、私が実体験から得た”歩行をラクにする3つの知恵”をお伝えします。

ぜひご覧ください。

メディカル・アロマケア体験会

【知恵その1】自分の「限界歩数」を把握し、その範囲内で生活する

”歩くのがきつい”というのは、言い換えれば自分の限界を超えて”歩く”という行為を行っているということです。

そうであれば、まずは1日で自分が歩くことのできる限界の歩数=「限界歩数」を知り、限界歩数に基づいて日常生活の予定を立てることで、辛さが軽減されるはずです。

私は闘病時代

この考え方に基づき、次のようなやり方で限界歩数を把握、活用していました。

1. 万歩計を使って1日の歩数を毎日記録する
2. 股関節の状態、体のケアの実施状況を毎日記録する
3. 1,2の記録をもとに、自身の限界歩数を把握する
4. 自分の限界歩数をもとに、日常生活のスケジュールを立てる

そうすることで、自分自身の1日の限界歩数と股関節の状態との関係を把握することができ、さらには日常生活をすごしやすくするために何をやったらいいか、何をやらないほうがいいかといった「条件」を明確にすることができました。

結果として、辛い変形性股関節症末期を何とか乗り越えることができたのです。

もう少し詳しくお伝えすると

私の場合、末期はひどい股関節の痛みに見舞われました。
そのため、股関節を休ませながらでないと歩くことさえできませんでした。

5分歩いて、一旦休憩。
さらに5分ほど歩いて、また休憩。

そんなふうに、歩くことのキツさは私にとって本当に大きな悩みでした。
ただ、そんな状態でも、仕事が生きがいだった私は外出せざるを得ないことが多かったのです。

もちろん

仕事なので時間通りにお客様のところに伺う必要があります。

そこで編み出したのが、「自分が歩くことのできる限界」を把握して、その限界を踏まえて仕事のスケジュールを立てることでした。

さっそく万歩計を使用して日々の股関節の状態と歩数の関係を記録したところ、自分の1日の限界歩数は6000歩程度であることが判明。

また、限界歩数内であっても休みなく歩ける時間は5分程度で、それ以上歩くときには、休んでから5分歩いてまた休むペースを守る必要がありました。

さらに、限界歩数内だとしても外出は1日おきにする必要があることも分かりました。
連続で外出してしまうと、2日目は休み休み歩くことすら無理な状態だったのです。

他にも、
・自宅から駅までは、休憩なしで歩くことができない
・電車内で立っていられるのは一駅の間。それ以上は足が痛くなる
・階段の昇降では、下りはよいが、昇りは痛くない足を使う必要がある。また、長い階段だと階段途中での休憩が必要。
など、歩数と股関節の状態を記録することによって、かなりいろいろなことが分かりました。

そこで分かったことから

私は仕事の予定を立てる際に、
・訪問先は1日1件。連続での外出は避ける。
・電車移動の際は、始発の電車で必ず座る。そのための余裕時間を見る。
・訪問先の最寄り駅からの距離が徒歩5分以上かかる場合、タクシーを利用する
といったルールを決めました。

また、翌日以降に股関節の痛みを持ち越さないために、自宅に戻ったら、股関節ケアを入念に行いました。

そうすることで、末期の大変な時期を何とか乗り越えることができたのです。

【知恵その2】ノルディックウォーキングで股関節への負担を軽減する

2つ目の知恵は、歩く際にノルディックウォーキングを取り入れましょう、というお話です。

ノルディックウォーキングとは

2本のポール(ストック)を使って歩行運動を補助し、運動効果をより増強するフィットネスエクササイズの一種である。

Wikipediaより引用

上記を踏まえると、歩く際にノルディックウォーキングを取り入れるというのは、下の絵のように2本のポールを使って歩くイメージになります。

ノルディックウォーキング

ノルディックウォーキングを取り入れて歩くと何がよいのか

それは、通常の歩行と比較して、股関節への負担が大きく軽減される点です。
同時に、膝・腰・足首などへの負担も軽くなります。

加えて、両手にポールを持つことで4足歩行となるため、身体の90パーセントを活用する全身運動にもなります。また両腕を活用できるため、歩幅が広がり、正しい姿勢を維持できます。

私がノルディックウォーキングに出会ったのは

人工股関節手術後をした病院のリハビリメニューの中でした。
実際に試すと非常に安定した歩行ができ、歩く姿勢が自然とよくなったことを覚えています。

また、私には歩行時に体を傾ける癖があり、その癖がなかなか取れなくて苦労していたのですが、ノルディックウォークを取り入れたことで大きく改善しました

体の傾きが軽減されると、股関節の痛みが軽くなり、歩くことがラクになります。
正しい歩き方ができれば、股関節への負担も減ります。
人工股関節にもやさしいため、いいこと尽くしです。

【知恵その3】お役立ちグッズを活用する

歩くことをラクにするためには、積極的にお役立ちグッズを活用することも効果的です。
そこで、私が実際に使ってみてよかったグッズを2つ紹介します。

股関節ガードル

1つ目は、「動く姿かろやか(R)ガードル」という股関節ガードルです。

通年用のガードルで、股関節をやさしく支えて安定させてくれます。
また、生地にパワー差があるので脚が動きやすくなるだけでなく、ひざ関節もサポートします。

丈はロングでひざ下まであります。
足首までの長い丈がお好みの方には、足首丈もあります。

私は、締め付けタイプの下着は好きではないのですが、このガードルには締めつけ感が全くなかったため購入しました。

実際に使ったところ、歩くときに股関節がしっかり安定することが実感できました。

歩く際に非常に重要になるのが、靴です。

私は靴の専門家ではないのですが、実際にいくつもの靴を試した結果、着脱のしやすさが非常に重要であると感じました。

例えば

下の写真は入院中のリハビリ時の靴なのですが、ひもとファスナーの両方がついています。

靴を履くときはひもを使い、靴を脱ぐときはファスナーを使うことができるため、着脱のしやすさは非常に高く、愛用していました。

よい靴を見つけるには専門家の意見が必要ですが、加えて着脱のしやすさにも着目していただければと思います。

歩くのがつらい

そんな患者さんに向けて、私が実体験から得た知恵を3つお伝えしました。
実際に取り入れることができそうな知恵があればぜひお試しください。

もし歩くことについて相談したいことがあれば、協会が主催する個別相談付きメディカル・アロマケア個別体験会井口由紀子の個別相談でもお話することができます。
よろしければご活用ください。

この記事で、少しでも歩くことを楽にするためのヒントをお伝えできれば幸いです。

 


患者目線から見たお役立ち情報を知りたい方へ

メールアドレス入力するだけ
定期配信するブログ記事をすぐにご覧いただくことができます。
ぜひご登録下さい。

 
メールアドレス
 

股関節の痛みに心から悩まされているアナタへ!

股関節の痛み解消に役立つ書籍”「変形性股関節症」は自分で治すな!!”を無料でプレゼントいたします。


この書籍は、変形性股関節症を克服した元患者、井口由紀子が自分自身の実際の闘病体験を基に”患者目線で本当に必要な”変形性股関節症の解決策をまとめたものです。


ぜひアナタの変形性股関節症の闘病にご活用ください。


無料で電子書籍を受け取る

SNSでもご購読できます。