変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
すっかり春めいてきました。
変形性股関節症の患者さんも、気持ちを新たに闘病を進めようとお考えではないでしょうか。
そこで今回は、変形性股関節症を根本から克服するために非常に重要となる考え方「リハビリ運動と股関節ケアの両輪」についてお伝えします。
私自身が病気を克服した際の基礎中の基礎となった考え方です。
ぜひ、しっかり理解してください。
「股関節の運動と股関節ケアの両輪」とは何か?
端的にお伝えすると、次のようなものになります。
・ 変形性股関節症の患者は、股関節周辺の筋肉を強化することがすごく大事。
・ 併せて、股関節の運動後に股関節ケアもセットで行うことが必須。
・ なぜなら運動で酷使された筋肉は、運動後のケアを行うことで適切に回復するから。
詳しくはこちらの記事もご覧いただきたいのですが、この「股関節の運動と股関節ケアの両輪」の考え方に沿った対策を”継続”して行うことで、変形性股関節症の根本的な克服につながることが期待できます。
具体的にどんなことをするの?
協会で接する患者さんに上記のお話をすると「どのような対策をするのか?具体的なイメージを知りたい」という質問をされます。
その答えとして、私は自分の実際の経験をお伝えしています。
私の実際の経験ー「リハビリ運動」
私の場合、リハビリ運動として、次のような取り組みを継続しています。
術後1年間は毎日1時間病院で指導を受けたリハビリメニューを自宅で実施。
9年前から現在まで、月2回のパーソナルトレーニングに通う。
さらに、パーソナルトレーニングに加えて自宅近くの女性専用サーキットトレーニングジムで週2~3回運動。これは、月2回のトレーニングでは筋力を維持することが難しいためです。
私の実際の経験ー「股関節ケア」
一方、「股関節ケア」の取り組みとして、私はアロマ浴や自身で開発したオリジナルアロマクリームを使ったマッサージを毎日欠かさず継続しています。
その上で、月数回程度、整体やマッサージを受けています。
これが
私の「股関節の運動と股関節ケアの両輪」の具体的な対策です。
もちろん、この対策は人それぞれ最適なものが異なるとは思います。
ただ、いずれにしても「股関節の運動と股関節ケアの両輪」の考え方に基づいて闘病を進めることが本当に重要です。
「股関節の運動と股関節ケアの両輪」を継続すると
ちなみに私は、上記でお伝えした通りこの”両輪”を現在でもずっと継続しています。
その結果、現在は同年代の健康な方と同じレベルにまで筋力が回復し、日常生活を何不自由なく送ることができています。
それだけでなく、協会でサポートしてきた患者さんにもよい結果がたくさんでています。
例えば、こちらの高田さんは、日常生活を取り戻すどころか、たった3年で夢だった登山を再開できるまでに回復しています。
結果を出すことができる人の特徴
「リハビリ運動と股関節ケアの両輪」を進める上で重要なポイントがあります。
それは、結果を出す人に共通する特徴を踏まえて両輪に取り組むこと。
具体的には、次のポイントを押さえることが必要です。
自立型で取り組む
”自立型”というのは、変形性股関節症の症状を改善するために、日々の生活の中で自らが主体的にリハビリを継続するという気持ちを持って行動することができる、ということ。
この対極にあるのが”依存型”。
つまり、整形外科のリハビリだけで症状を改善してもらおうと考える”受け身”の意識が強い患者はよい結果を出せません。
専門家のやり方を素直に受け入れ、素直に実行する
真っ白な気持ちで物事を素直に受け入れて実行できる人は、早く結果を出すことができます。
ただ、人は年齢を重ねるとどうしても今までのやり方を踏襲し、新しい考え方ややり方を拒否する傾向が強くなります。
例えば、「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」の話を聞いてよいと感じても、専門家の言う通りに受け入れるのではなく、今までの自分のリハビリ方法に”よさそうだ”と感じた部分だけをつまみ食いのように取り入れてみる、といったことをしがちです。
この場合、結局今までの(うまくいかなかった)やり方の延長線上で取り組むことになるため、なかなか病気の克服につながりません。
今までのやり方、考え方を脇に置き、新しい考え方を「素直に受け入れ」「素直に実行する」ことが本当に大事になります。
調子の良し悪しに関係なく、粛々と淡々と取り組む
何事もそうですが、継続していくといい時も悪い時もあります。
私の経験上、ほとんどの患者さんが”悪い時”にマイナスの気持ちを強く感じます。
もちろん私もそうでした。
ただ、この”悪い時”のマイナスの気持ち受け流し、粛々と淡々と「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」を継続できる人はその後よい結果につながります。
目標を持つ
「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」を目標もなく続けるのはかなり大変です。
一方、例えば先ほどの高田さんのように「来年はあの山に登る!」などの具体的な目標があると、リハビリを最後まで継続し、さらには目標を超えた結果につながることも多いです。
習慣化→定着化する
習慣化→定着化とは、例えば「リハビリ運動+股関節ケアの両輪」の具体的な行動が、日常生活における食事やお風呂、トイレといったレベルの行動と同じになることを言います。
協会を通じて出会う患者さんを見ても、定着化まで到達する方はほんの一握りしかいませんが、ここまでできるようになれば股関節に不安なく安心して日常生活を送ることができるようになります。
今回は
「リハビリ運動と股関節ケアの両輪」についてお伝えしました。これは、変形性股関節症の患者さんが病気を克服するために絶対に欠かせない、本当に重要な考え方です。
まずは「リハビリ運動と股関節ケアの両輪」について、きちんと理解する。
そして、できるところから実際の闘病生活に取り入れ、継続する。
新しい習慣を始めるのに最適な春。
ぜひ「リハビリ運動と股関節ケアの両輪」の一歩を踏み出してください。
もしわからないことや相談したいことなどがあれば、【個別相談付き】メディカル・アロマケア(股関節ケア)体験会や個別相談を通じて聞いてください。
井口由紀子が自分自身の経験を通じて具体的にアドバイスさせていただきます。
この記事が少しでも役立つことを願ってやみません。
患者目線から見たお役立ち情報を知りたい方へ
メールアドレス入力するだけで
定期配信するブログ記事をすぐにご覧いただくことができます。
ぜひご登録下さい。