
変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
患者さんの中には、医者から減量を勧められた方も多いのではないでしょうか。
実は股関節は
人間の体重を支える”要”となる部分であり、身体で最も体重によるダメージを受けやすい関節でもあります。そのため、医者は股関節への負担をなるべく抑える目的で、患者に適正な体重を維持するための減量を勧めるのです。
今回は、減量が必要な理由や私が実際に取り組んだ減量経験、そこで実感した効果など“変形性股関節症の患者にとっての減量”をテーマにお伝えします。
ぜひご覧ください。
医者が減量を勧める理由
冒頭で少しお伝えしましたが、変形性股関節症の患者にとって”適正な体重”を維持することは重要です。なぜなら、股関節は身体の”要”となる関節であり膝や腰といった関節よりも大きな負担がかかりやすいためです。
ある股関節の専門医によれば
”日常生活で生じる股関節への負担”は以下の通りとなります。
・立っている場合=体重の0.6~1.0倍
・通常歩行=体重の3.0~4.5倍
・ジョギング~体重の4.0~5.0倍
・階段昇降=体重の6.2~8.7倍
つまり、体重が適正値を超えれば超えるほど、股関節への負荷が大幅に増加していきます。
結果として、ただでさえ問題のある股関節の状態をより悪化させる原因となってしまうため、それを防ごうと医者は体重が適正値を超えてしまった患者に対して減量を勧めるのです。
私の減量への取り組み
実は、私も常に体重をコントロールすることを意識しています。
なぜなら、両側股関節の人工股関節手術を行った私は、人工股関節をできるだけ長持ちさせ、最後まで再置換せずに人生を全うしたいからです。
両股関節の人工股関節にかかる負担を減らすための減量を行い、さらに股関節周辺の筋力を強化することで再置換手術を回避したいのです。
そのために
私は2018年11月から減量に本気で取り組み始めました。
結果としては、2019年7月末時点で10キロの減量に成功。
1カ月に1キロ減という目標を前倒しで実現することができました。
減量後の井口(2019年7月)
減量前の井口(2018年11月)
同じ洋服を着ていますが
全く印象が違って見えますね。
正直言って、この写真を確認した私自身、本当にビックリしました。
洋服のサイズは、15号サイズから9号サイズに変わりました。
特に、お腹の脂肪がかなり減ったという印象です。
もちろん、現在もこの適正体重を維持できています。
ポイントは運動と食事
ちなみに、私が減量で気を付けている点は運動と食事です。
詳しくはこちらの記事をご覧いただきたいのですが、運動については運動と股関節ケアの両輪を強く意識しつつ、筋力をつけて基礎代謝を上げる取り組みを行っています。
食事については、管理栄養士の先生のサポートを受けて栄養面の管理をしながらバランスのよい食事を取ることを意識しています。特に、齢を重ねてからの減量は、栄養面も細心の注意を払う必要があると感じています。
減量を行って実感した効果
このように、私が実際に減量に取り組んで実感した効果としてまず感じるのが、見た目の印象が変わった点です。身体がスッキリと変わっていくのを見るだけで、本当にうれしかったことを覚えています。
他にも、
・股関節の可動域が広がった
・そり腰が治った
・姿勢が良くなった
・腰痛の回数が減った
・小走りで体が軽く感じられた
といった効果も実感することができました。
変形性股関節症の患者にとって
減量は非常に重要になります。
保存療法中で医師に減量を勧められている方や、私のように人工股関節の再置換を回避したい方は、今回の記事をきっかけとして、ぜひ減量に挑戦してみて下さい。
減量について相談したい、伴走して欲しいなどがあれば、協会で個別相談付きのメディカル・アロマケア個別体験会や井口由紀子の個別相談を行っております。ぜひうまく活用してください。
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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