変形性股関節症と正しく向き合う会の代表理事、井口です。
「股関節の痛みがなくなっても、リハビリ運動は続ける必要があるの?」
「いつまで続ければいいの?」
これらは、患者さんとお話しする中でよく聞かれる質問です。
リハビリ運動を続けることは本当に大変です
だからこそ聞きたくなる気持ちはよく分かります。
そして、手術から約16年が経った今の私はこの質問に確信をもって答えられます。なぜなら、自分の闘病経験だけでなく、協会でサポートする患者さんの事例を数多く見てきたから。
今回は「リハビリ運動はいつまで続けたらいいの?」という質問への私の答えをお伝えします。
ぜひご覧ください。
質問への答えは”一生”
まずお伝えしたい結論がこれです。
この答えは、人工股関節手術後の方も、保存療法の方も変わりません。
なぜ”一生”なのかというと、変形性股関節症の患者さんはもともと股関節が不安定な上に筋力も落ちているため、健康な人以上に努力を続ける必要があるから。
しかもこの病気は中高年の女性に多いのですが、女性は50代から徐々に筋力が落ちていくため、病気かどうかに関わらず、筋力強化が一生の課題となるためです。
また
手術をされた方、保存療法に取り組んでいる方、という視点で見た場合、以下のような理由も挙げられます。
手術をされた方
人工股関節を長く保つには、まわりの筋力を強化し続けることが欠かせません。
手術で痛みがなくなっても、股関節まわりの筋肉を維持できなければ体の別の場所にトラブルが出るためです。
協会活動を通じてお会いした患者さんでも、リハビリ運動を継続しなくなると、とたんに膝が痛くなったり、O脚になる、腰や太ももの前側が痛くなる、といったトラブルに見舞われる方が多くいらっしゃいます。
保存療法に取り組んでいる方
変形性股関節症の方の股関節はもともと不安定な状態です。
そのため、日常動作などを行うためには、股関節を周りの筋肉が支えることが必須となります。
ただ、リハビリ運動をやめてしまうと支えとなる筋力が落ちてしまいます。
結果として不安定な股関節を筋肉が支えきれなくなり、股関節に痛みが出やすくなります。
股関節が痛むとますますリハビリをしなくなるため病気が進行してしまい、トラブルが起きたり、最悪の場合手術せざるを得なくなります。
このように非常に重要なリハビリ運動ですが
取り組む際にキモとなるのが”運動と股関節ケアの両輪”です。
これは、端的に言えば
・ 変形性股関節症の患者は、股関節周辺の筋肉を強化することがすごく大事。
・ 併せて、股関節の運動後に股関節ケアもセットで行うことが必須。
・ なぜなら運動で酷使された筋肉は、運動後のケアを行うことで適切に回復するから。
という考え方に基づいてリハビリを進めることを指します。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
なぜ股関節のケアが必要となるのか
理由は、変形性股関節症の患者は普段の生活でも股関節に負担がかかっているから。
そんな状態でリハビリ運動を頑張ってしまうと、やり過ぎてトラブルになることが多々あります。そのため、”両輪”として股関節ケアを継続することが必要なのです。
これは、自転車のチェーンをイメージしてもらえると分かりやすいかもしれません。
自転車のチェーンは、走り過ぎたら油をさして整えないと動きが悪くなりますよね。
逆に、定期的に油をさすことでトラブルを起こさずに走ることができるようになります。
この油をさす=股関節ケア、のイメージです。
また病院では
運動を通じて”筋肉を鍛えること”が中心になります。
結果として、患者は股関節の痛みを強く感じるようになり、リハビリが続かなくなります。
だからこそ、運動をしたら股関節ケアもセットで行うことが重要になるのです。
ちなみに私の場合
リハビリ運動、股関節ケアとしてそれぞれ次のような取り組みを継続してきました。
リハビリ運動
術後1年間は、自宅で毎日1時間、病院で教わったメニューを1日も休まず行いました。
その結果、12年ほど前から運動強度が足りなくなりました。
そこで女性専用のサーキットトレーニングジムに週2〜3回、パーソナルトレーニングにも月2回ほど通っていました。
現在は、協会の柔道整復師とパーソナルトレーナーに教わった個別メニューと自主的なウォーキングを行っています。
股関節ケア
私の場合、アロマ浴と自分で開発したオリジナルのアロマクリームでのセルフケアを毎日欠かさず行っています。整体やマッサージも月に数回受けています。
股関節のケアに関しては、コツコツ続ければ必ず良い結果がついてくることを心の底から実感しているので、毎日続けられています。
今の目標は、今後の人生で人工股関節を再置換せずに過ごすことです。
今回は
「リハビリ運動はいつまで続ける?」という問いへの答えをお伝えしました。
アナタは毎日コツコツとリハビリを継続できているでしょうか
私から見ると、期待した結果が出せていない患者さんの多くは努力が足りていないように思えてなりません。この記事をきっかけにぜひ一度見直してみてください。
分からないこと、相談したいことがあれば、協会の個別相談付きメディカル・アロマケア個別体験会でアドバイスをさせていただくことも可能です。ぜひうまく活用してください。
この記事が、少しでも役に立つことを願ってやみません。







